飼い主に背を向けるゴールデン・レトリバー(画像は『Kobe D’ Golden 2021年5月24日付TikTok「I was a good girl for nothing」』のスクリーンショット)

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欲しいものが手に入らず、車の中で悲しそうに項垂れる犬の動画が今年5月、TikTokに投稿された。犬が欲しかったのは大好きなスターバックスのドリンクで、動画は今月28日に『The Daily Star』などで取り上げられ、再生回数が1200万回を超えている。

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米フロリダ州に住むある夫妻は、ゴールデン・レトリバーの“コーべ(Kobe、5)”と“ゾーイ(Zoey、6か月)”を飼っている。コーベは昨年、ベストフレンドを亡くし、夫妻は今年4月末に生後2か月だったゾーイを迎えたのだった。

ゾーイは非常にやんちゃで遊ぶことが大好きなメスで、オスでまったりした性格のコーベとすぐに仲良しになった。また小さな娘がいる家族にも溶け込み、次第に一家のルーティンも把握するようになった。

5月のある日のこと、一家はドライブに出かけ、外出時には必ず立ち寄るスターバックスのドライブスルーを利用した。しかし店は多忙を極め、飼い主の女性は2頭の犬のための“パップカップ(Pup Cup)”をもらうことができなかった。

パップカップとは“パプチーノ(Puppuccino)”とも呼ばれるスターバックスの犬専用の裏メニューで、愛犬家の間では人気だ。ホイップクリームを小さなカップに入れただけものだが、商品を注文すれば無料で提供される。

車の後部座席に座っていたゾーイは当時、楽しみにしていたパップカップがもらえなかったことを知り意気消沈、助手席に座っていた女性に背中を向けてすねてしまった。

この時の様子は動画に収められ、女性がゾーイに「彼らは忙しすぎるのよ。ごめんね」と謝るものの、ゾーイは目を合わせることもなくうつむいてドアの内側を見つめているのが見て取れる。その背中はあまりにも悲しそうで、女性は「オーマイグッドネス(まあ、なんてことかしら)」と溜息をついている。

この動画は5月24日、TikTokに投稿されると今月29日の時点で「いいね」が270万件を超えた。ゾーイの気持ちを代弁してか「いい子でいたのに何ももらえない」と言葉が添えられおり、フォロワーからは次のようなコメントがあがった。

「パップカップを作るのにかかる時間なんて、たった2秒よ。店がパップカップを作るのに忙しすぎるってことはないわ。次はうちのスターバックスに来てちょうだい!」
「このスターバックスは店を閉めるべきだね。」
「私まで悲しくなってきたわ。」
「ドラマでも見ているようね。」
「この子がパップカップを食べるまで眠れないわ。」
「この犬は怒っているのよ。私が欲しいものをもらえない時と一緒よ。」
「このすね方、うちの子供と一緒だわ。」
「うちの犬もパップカップが大好き。まるで竜巻が来たかのように夢中で食べるのよ。」
「毎回外出する時にパップカップ? 甘やかしすぎじゃない?」
「確かに甘いものを食べすぎるのはよくないわよね。でもトリーツだからいいのかな。」
「こんな悲しそうな姿は見ていられないわ。何か代わりになるものをあげたのかしら?」
「スターバックスにすぐ戻るべきだったわ。」

実は翌25日、飼い主の女性はパップカップをゲットしたことをTikTokで報告し、ゾーイが息もつかずにホイップクリームを食べる動画を投稿した。するとフォロワーは一斉に「これで一安心」「本当に良かったわ」「ママ、よくやったわ」と喜びの声をあげた。

女性は動画への反響の大きさに驚いた様子で、「ゾーイは元気いっぱいで、とても頭がいいの。そして食べることが大好き。食への執着が半端ないのよ。コーベがトリーツを食べる時は、ゾーイが邪魔しないように私たちが気を逸らす必要があるくらいなの」と明かすと、こう続けた。

「たくさんの人からの温かいコメントと愛には本当に感謝しているわ!」

画像は『Kobe D’ Golden 2021年5月24日付TikTok「I was a good girl for nothing」、2021年5月25日付TikTok「Reply @lucishandlyn09」、2021年8月23日付TikTok「Wait until the end」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)