マイホームは一生に一度の買い物と言われ、購入にあたっては様々な要素を検討して慎重になるものだ。これは日本も中国も変わらないと言えるだろう。だが、同じマイホーム購入でも、細部においてはさまざまな違いもあるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 マイホームは一生に一度の買い物と言われ、購入にあたっては様々な要素を検討して慎重になるものだ。これは日本も中国も変わらないと言えるだろう。

 だが、同じマイホーム購入でも、細部においてはさまざまな違いもあるようだ。中国メディアの百家号はこのほど、マイホームに関する日本と中国の違いについて紹介する記事を掲載した。

 記事がまず指摘したのが、日本では「所有権」が認められているので家も土地も自分のものになるという点だ。中国の場合、土地の所有権は一切認められていないため、家を買っても70年間の「使用権」しか手に入らない。中国のマンションの場合、建物自体が70年も持たないと考えられるため、より短い期間しか住むことができないだろう。中国人は現在、異常に高騰している不動産を重いローンを組んで買っているが、買えるのは期限付きの使用権というのがというのが現実だ。

 また記事は、日本のマンションは内装工事が終わってから引き渡されるのに対し、中国では基本的にスケルトン渡しという違いもあると紹介した。そのため、自分の好きなようにデザインを決め、内装できる利点はあるが、さらにお金と時間がかかるため、日本の方式の方が楽で良いと感想を述べている。

 さらにマンションの場合、日本では「専有面積」で大きさを示すので、実際に所有権が認められる面積がよく分かるが、中国は「共有部分」も含めた面積なので、実際に居住できる面積が分かりにくいという違いもあると伝えた。

 他には、日本の住宅の最近の流行はオープンキッチンだとしながらも、中国ではキッチンとリビングはきちんと分ける形式が絶対的条件であることを指摘した。中国では油を大量に使用して料理をすることが多く、オープンキッチンは適さないそうだ。こうした違いの数々を見てみると、日本でのマイホーム購入の方が魅力的で、また中国人が日本で不動産を欲しがる理由も良く分かるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)