【海外発!Breaking News】執拗に攻撃する恐ろしい鳥“マグパイ” 生後5か月の女児が犠牲に(豪)<動画あり>
オーストラリアでは春の繁殖シーズンに人を襲うことから、恐怖の対象として認識されている“マグパイ”。この恐ろしい鳥のターゲットとなってしまい、パニックになった母親が女児を抱えて逃げていた際に転倒してしまい女児が亡くなるという悲劇が起きた。オーストラリア人も震え上がるほど攻撃的になるマグパイが起こした最悪の事態に、地元住民は例年以上の恐怖に襲われていると『news.com.au』などが伝えている。
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豪クイーンズランド州ブリスベン市ホランド・パーク・ウェストにある公園「Glindemann Park」にて今月8日、シモーヌさん(Simone、30)と夫のジェイコブさん(Jacob、32)は生後5か月の娘ミアちゃん(Mia)と一緒にいたところを“マグパイ”に襲われた。
ミアちゃんを抱えていたシモーヌさんはパニックになり、身を屈めて走って逃げ回っていた時に転倒してしまった。その際にミアちゃんは頭に大きなケガをしてしまい、すぐに病院へ運ばれたが命を落としてしまった。
マグパイはオーストラリアでよく見かけるカササギの一種だ。見た目や大きさはカラスに似ているが、黒地に白い柄が特徴的である。マグパイは巣作りや子育てが盛んになる7〜11月になると警戒心が高くなり、巣に近づく者を見つけると攻撃するという。
マグパイは自転車などスピードが速いものを見ると敵とみなす傾向が高く、一度敵と認識すると上空から急降下して頭や顔を狙って攻撃し始める。口ばしによる直接的なケガだけではなく、急に襲われたことでパニックになり転倒によるケガも多く報告されている。シーズン中、特に8月が被害のピークとなり「マグパイに襲われた」と被害を訴える声が毎日寄せられているそうだ。
マグパイの攻撃は10%ほどのオスにしか見られない行動で、全てのマグパイが攻撃するわけではない。しかし攻撃する個体が一定数いることは事実で、昨年9月にもマグパイに狙われてしまい、執拗に攻撃を受けるキックボードに乗った男の子の映像が話題になっていた。
今回の事故を間近で目撃した男性は「今までにないほどのショックを受けました。亡くなった女の子の父親はすぐに救急車を呼ぶなど、我が子の命を救うためにできる限りのことをしており、素晴らしい対応でした」とジェイコブさんの対応に間違いは無かったと証言する。
この男性の妻は「家族が一瞬にして引き裂かれる瞬間を見てしまい、本当に心が痛みました」と当時の心境を明かした。
また同地域に住む別の母親は、自身の子ども達が同じマグパイの攻撃を受けてしまい、ヘルメットを被っていたにもかかわらず頬や目の近くなどにケガをしたと話している。
マグパイの攻撃が多発し、地元住民は自治体に報告して対策を立てるように懇願していたが、今回の悲劇が起きるまでは特に動きがなかったという。ミアちゃんの一件で該当のマグパイは捕獲され、遠くの地へ連れて行かれた。そして現場には立ち入り禁止のテープが張られ、マグパイの急襲を注意する看板が増設された。
生後5か月で最愛の我が子を亡くしたシモーヌさんとジェイコブさんが一時的に仕事を休んで悲しみと向き合う時間を確保するため、親族がクラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを立ち上げたが、そこには「ミアは私たちの生活に、言葉では表せないような喜びをもたらしてくれました。ミアはずっと私たちの心の中にいます」と受け入れがたい現実に向きあおうとする一文が書かれている。
ブリスベン市長のエイドリアン・シュリナーさん(Adrian Schrinner)は「今回のような事故は前例がなく、誰も望んでいない結果となりました。同じ事故が起きないようにしていかなければなりません」「今回の件を予測するのは不可能に近いですが、こうした状況を回避できる対策があるのであれば、それを実行していきます」とコメントしており、現在警察と共に詳しい調査を行っているという。
画像は『news.com.au 2021年8月10日付「Swooping magpie behind tragic fatal accident seized by Brisbane City Council after baby dies」(Source:News Corp Australia)(Source:Supplied)』『New York Post 2021年8月10日付「5-month-old baby killed in freak bird attack was the ‘light of her parents’ life’」』『NewsBeezer 2021年8月10日付「5 month old baby dies after being attacked by an Australian magpie」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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豪クイーンズランド州ブリスベン市ホランド・パーク・ウェストにある公園「Glindemann Park」にて今月8日、シモーヌさん(Simone、30)と夫のジェイコブさん(Jacob、32)は生後5か月の娘ミアちゃん(Mia)と一緒にいたところを“マグパイ”に襲われた。
ミアちゃんを抱えていたシモーヌさんはパニックになり、身を屈めて走って逃げ回っていた時に転倒してしまった。その際にミアちゃんは頭に大きなケガをしてしまい、すぐに病院へ運ばれたが命を落としてしまった。
マグパイはオーストラリアでよく見かけるカササギの一種だ。見た目や大きさはカラスに似ているが、黒地に白い柄が特徴的である。マグパイは巣作りや子育てが盛んになる7〜11月になると警戒心が高くなり、巣に近づく者を見つけると攻撃するという。
マグパイは自転車などスピードが速いものを見ると敵とみなす傾向が高く、一度敵と認識すると上空から急降下して頭や顔を狙って攻撃し始める。口ばしによる直接的なケガだけではなく、急に襲われたことでパニックになり転倒によるケガも多く報告されている。シーズン中、特に8月が被害のピークとなり「マグパイに襲われた」と被害を訴える声が毎日寄せられているそうだ。
マグパイの攻撃は10%ほどのオスにしか見られない行動で、全てのマグパイが攻撃するわけではない。しかし攻撃する個体が一定数いることは事実で、昨年9月にもマグパイに狙われてしまい、執拗に攻撃を受けるキックボードに乗った男の子の映像が話題になっていた。
今回の事故を間近で目撃した男性は「今までにないほどのショックを受けました。亡くなった女の子の父親はすぐに救急車を呼ぶなど、我が子の命を救うためにできる限りのことをしており、素晴らしい対応でした」とジェイコブさんの対応に間違いは無かったと証言する。
この男性の妻は「家族が一瞬にして引き裂かれる瞬間を見てしまい、本当に心が痛みました」と当時の心境を明かした。
また同地域に住む別の母親は、自身の子ども達が同じマグパイの攻撃を受けてしまい、ヘルメットを被っていたにもかかわらず頬や目の近くなどにケガをしたと話している。
マグパイの攻撃が多発し、地元住民は自治体に報告して対策を立てるように懇願していたが、今回の悲劇が起きるまでは特に動きがなかったという。ミアちゃんの一件で該当のマグパイは捕獲され、遠くの地へ連れて行かれた。そして現場には立ち入り禁止のテープが張られ、マグパイの急襲を注意する看板が増設された。
生後5か月で最愛の我が子を亡くしたシモーヌさんとジェイコブさんが一時的に仕事を休んで悲しみと向き合う時間を確保するため、親族がクラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを立ち上げたが、そこには「ミアは私たちの生活に、言葉では表せないような喜びをもたらしてくれました。ミアはずっと私たちの心の中にいます」と受け入れがたい現実に向きあおうとする一文が書かれている。
ブリスベン市長のエイドリアン・シュリナーさん(Adrian Schrinner)は「今回のような事故は前例がなく、誰も望んでいない結果となりました。同じ事故が起きないようにしていかなければなりません」「今回の件を予測するのは不可能に近いですが、こうした状況を回避できる対策があるのであれば、それを実行していきます」とコメントしており、現在警察と共に詳しい調査を行っているという。
画像は『news.com.au 2021年8月10日付「Swooping magpie behind tragic fatal accident seized by Brisbane City Council after baby dies」(Source:News Corp Australia)(Source:Supplied)』『New York Post 2021年8月10日付「5-month-old baby killed in freak bird attack was the ‘light of her parents’ life’」』『NewsBeezer 2021年8月10日付「5 month old baby dies after being attacked by an Australian magpie」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)