東京五輪で日本は4位になりました。自国開催であること、環境面が整っていたり時差がないこと、ベストメンバーを招集できたことなどから期待は膨らみ、メダルが目標になっていたことを考えると、残念ではありました。

ただ、若い世代がスペインやメキシコという強豪国と十分戦えるという手応えは得られたのではないかと思います。ベスト4まで行ったということで今後の可能性が感じられたはずです。

選手でいえばオーバーエイジ組の3人、またチームの中心だった堂安律と久保建英に加え、田中碧と林大地が目立ちました。特に林は前線のポスト役をこなしつつ、献身的なプレーを続けていました。あとは得点力を上げてくれればいいでしょう。

そういう明るい部分があった一方で、課題もハッキリしました。それは、個の力も必要ですが、組織のクオリティをもっと上げなければいけないという点です。僕はスペイン戦、メキシコ戦ではその組織力の差が出たと思っています。

個人の力では対抗できたとしても、それが2対2、3対3、4対4と人数が増えていくと、日本と相手国でアイデアや技術に決定的な差が出ました。また、試合数を積み上げていく中で疲労度が増してくると、日本は最後に個人に頼って孤立してしまう場面が多かったと思います。ですから堂安や久保が1人で突破しなければならないシーンが増えてしまいました。

メダルは取れませんでしたが、この組織力という課題がハッキリ見つかったのはよかったと思います。今回の悔しい経験を元に、みんなさらに成長していってほしいと思います。