「マールボロ」といった銘柄のタバコを販売する世界最大のタバコメーカー・フィリップモリスが、イギリス政府に対して10年以内にタバコの販売を禁じるよう求めました。

Tobacco giant Philip Morris will stop selling cigarettes in Britain within the next ten years | Daily Mail Online

https://www.dailymail.co.uk/news/article-9822189/Tobacco-giant-Philip-Morris-stop-selling-cigarettes-Britain-ten-years.html

Tobacco firm Philip Morris calls for ban on cigarettes within decade | Philip Morris International | The Guardian

https://www.theguardian.com/business/2021/jul/25/tobacco-firm-philip-morris-calls-for-ban-on-cigarettes-within-decade



フィリップモリスのCEOであるJacek Olczak氏は、フィリップモリスがタバコのない世界を視野に入れており、ガソリン車が規制される方向にあるように、タバコの販売も2030年までにイギリスで禁じられるべきであることを語っています。「実際にそれが早く起こるほど、全ての人にとってよい結果となります」とOlczak氏は述べました。

またOlczak氏はイギリスの大衆紙であるThe Mailの取材に対し、マールボロが2030年までにイギリスから消えると発言。「消費者の第一の選択肢は『喫煙をやめる』ということです。しかしやめない場合は、『代替物に切り替える』ということが、第二の選択肢になります」とOlczak氏は述べました。

イギリスでは2019年に「国全体で禁煙を目指す」という「Smokefree 2030」が発表されましたが、2021年7月21日に医師や専門家が連盟で「目標達成は極めて困難である」という公開書簡を発表しました。医師らによると、Smokefree 2030が発表された2019年以降、イギリスでは16歳未満の子ども20万人以上が喫煙を開始しており、その3分の2が日常的な喫煙者となる予測されるとのこと。目標達成のためにはタバコの製造業者に対する課税を導入するといった施策が必要であると医師らは提言しました。

Smokefree 2030 - Smokefree Action Coalition

https://smokefreeaction.org.uk/smokefree2030/