ため池の管理と防災対策へ サポートセンター開所
近年、全国で相次ぐ台風や集中豪雨により農業用のため池が決壊して二次的な被害が発生しています。
ため池を安全に維持・管理していこうとサポートセンターが宇都宮市内に設置されました。
農業用ため池の保全管理と防災対策に向けた「とちぎため池保全サポートセンター」は宇都宮市の県土地改良事業団体連合会、通称「水土里ネットとちぎ」の事務所内に設置されました。
21日の開所式で水土里ネットとちぎの佐藤勉会長は相次ぐ台風や集中豪雨による災害対策として、ため池の保全管理体制の強化は急務だと述べました。
県内には農業用ため池が530カ所あります。
このうち民家に近くため池の損傷や損壊により二次的被害が生じるおそれがある防災重点農業用ため池は218カ所に上ります。
サポートセンターでは水土里ネットとちぎの職員が業務を兼務し、ため池を管理する市や町、土地改良区などに適正な保全管理の指導や詳細調査、防災工事の実施など技術的なサポートを行っていきます。