コロナ禍前は、訪日外国人数が増加し続けていて、訪日2回目以上のリピーターの割合は6割を超えていたほどだ。中国メディアはこのほど、「日本には何度も訪れたくなる魅力があった」とし、その要因について分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 コロナ禍前は、訪日外国人数が増加し続けていて、訪日2回目以上のリピーターの割合は6割を超えていたほどだ。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本には何度も訪れたくなる魅力があった」とし、その要因について分析する記事を掲載した。「サービスの質」がその秘訣だとしている。

 記事は、旅行者は旅行先のサービスを重視するものだと指摘し、この点で日本のサービスの質の高さは世界的にも有名で、「一度経験してしまうと、また味わいたくなるほどだった」と論じた。記事では、特に3つの分野で見られる日本式の優れたサービスを紹介している。
 
 まず1つ目は「便利なコンビニ」だ。コピー機やATMがあって、光熱費の支払いもでき、チケットの購入もできると紹介した。他にも様々なサービスを提供しているが、あまりの便利さに「外国人旅行者のことを考えてここまで便利にしているのでは」思わせるほどだという。中国にもコンビニは多いが、その位置づけは「小さな商店」で、サービスの種類は多くない。

 2つ目は「跪いての接客」だ。最初は慣れないが、「お客様は神様」との理念を実践しており、「客を重視している」と実感できるそうだ。中国でも、最近でこそサービス業における接客態度を重視する店が増えてきているが、接客態度の良いレストランなどはサービス料を上乗せしており、それでも日本の接客態度には及ばないところがほとんどだ。

 3つ目は「タクシーの自動ドア」で、日本のタクシーは料金が高いものの、自動でドアが開くというサービスは「最高だ」と絶賛している。中国には自動ドアのタクシーはまずないからだろう。また、記事では指摘していないが運転の仕方も日本のタクシーは安全運転であり、丁寧な運転をするドライバーが多いが、中国のタクシーは乱暴でスピードを出すドライバーが多いという違いもある。

 記事が紹介した点は、どれも日本からすると当たり前のことばかりだが、訪日中国人を驚かせ、リピーターを増やしたことに貢献したと言えるだろう。コロナが収束すればまた多くの外国人旅行者が日本を訪れるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)