『ブレイキング・バッド』アーロン・ポールが人生で影響を受けた数々の本

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米AMCの大人気犯罪ドラマ『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役で大ブレイクしたアーロン・ポールが、米Entertainment Weeklyのインタビューに応え、人生で影響を受けた小説など本について語っている。

■子ども時代のお気に入りの本
アーロンは子どもの頃に読んで印象に残った本として、シェル・シルヴァスタインによる絵本「おおきな木」を挙げている。妻から初版本をプレゼントされたというポールは全ページを額に入れて飾り、自分の娘にも読んで聞かせているそうだ。

■子ども時代にこっそり読んだ本
それほど若いときではなかったが、友人に勧められたスティーヴン・キングの小説はこっそり読んでいた。それまでポールはキングの存在を知らなかった。悪いことをしているような気分になり、両親には言わなかったという。

■最後に読んで泣いた本
アーロンは、2021年に出版されたばかりで、友人であるジェディディア・ジェンキンスが執筆した小説「Like Streams to the Ocean」を挙げる。ジェンキンスの人生を綴った同小説では、「愛」と「人生」、「家族」、「魂」、「死」をテーマにした章があり、何度も泣いたり笑ったりしながら読んだと明かした。

■映画化されたお気に入りの小説
アーロンは、映画『スタンド・バイ・ミー』の原作で、スティーヴン・キングによる中編小説集「恐怖の四季」の"秋の物語"として収録されている「The Body(邦題:死体)」を挙げ、キングのストーリーの語り方が大好きだとコメント。一度キングの世界に包まれたら、読み終わるまでそこから外へ出られないと表現している。

■映像化したい小説
アーロンは映像化したい小説として、スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で執筆した小説「死のロングウォーク」をチョイス。もし、本作が映像化されるなら、絶対に出演したいとコメント。

■大好きな古典小説
ずっと昔に手をつけるべきだったが、まだ読み終わっていないことを認めたくない小説としてジョン・スタインベックによる「エデンの東」を挙げ、現在、オーディオブックで聴いていると明かした。同小説はキャラクターの描写が豊かだと思うと感想を述べ、新型コロナウイルスで外出できない時間を利用して、傑作を聴いて楽しんでいるという。

■お勧めしたい本
アーロンはお勧めしたい本として、前出のジェディディア・ジェンキンスによる小説「To Shake the Sleeping Self: A Journey from Oregon to Patagonia, and a Quest for a Life with No Regret」を挙げている。同作では、かなり宗教的に厳しい環境に育ったジェンキンスが、自分が何者かを模索するために、米オレゴン州から南米パタゴニアまで1年半かけて自転車で旅をした体験が綴られている。アーロンはとても美しく、心が震えるような感動的な物語だと評している。

■お気に入りのオーディオブック
「エデンの東」を聴き始める前に、ディーリア・オーウェンズによる小説「Where the Crawdads Sing」を聴き終えたというアーロン。同作は米南部を舞台にした時代物犯罪小説でナレーターが非常に素晴らしく、オーディオブックで楽しむことを勧めている。

■自分にとっての文学の英雄
アーロンは"自分にとっての文学の英雄"として、先ほどから何度も名前が出ているスティーヴン・キングを挙げ、特に"あまり本を読まない"という人に、キングの小説を一つ手に取ってほしいとコメント。長編小説がとっつきにくいと感じたら、キングの中編小説「死体」と「死のロングウォーク」が読みやすいと勧めている。

(海外ドラマNAVI)

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