これまで欧州クラブ協会の理事会が積極的に推し進め、また物議も醸してきた2024年度からのCL改革案を可決したのが金曜日のこと。そしてその2日後には突如、そのメンバーのうち12人が、スーパーリーグ構想を発表し協会を後にした。

 このことに呆気にとられてしまったのか、欧州クラブ協会が反応をみせたのは、それからおよそ24時間後のことであり、この行為について改めて「利己的」と批判。「欧州クラブ協会の価値観に明らかに反している」と述べている。

 その12名分をカバーし、欧州トップリーグの混乱に対応していくため、欧州クラブ協会ではエグゼクティブコミッティーを設立。そこには欧州クラブ協会理事会メンバーの、ミヒャエル・ゲルリンガー(バイエルンの法務担当)も加わった。さらに欧州クラブ協会では、カール=ハインツ・ルメニゲ代表を、UEFAのエグゼクティブコミッティーに復帰させたいと考えているところ。

 欧州クラブ協会によればアグネリ氏の後任という形で推薦されるとのことで、ルメニゲ氏は欧州クラブ協会にて2017年まで会長を務めていた人物。また欧州クラブ協会ではUEFAのエグゼクティブココミッティーに2席分を所有していることから、もう1つはパリ・サンジェルマンのアル・ケライフィ氏となるようだ。パリ・サンジェルマンもまた、スーパーリーグへの参加を見送っているクラブの1つ。

 なお火曜日にUEFAの総会では、エグゼクティブコミッティーのメンバーが決定され、そこにはドイツサッカー連盟のライナー・コッホ氏も再選の見通し。つまりは将来的にはドイツ人が再び2人メンバーとなることになる。

 その一方でアグネリ氏に代わる、欧州クラブ協会の会長の後任については、今のところはまだ未定。この件については、新設のエグゼクティブコミッティーによって検討されるとのこと。ちなみにアグネリ氏は、UEFAのチェフェリン会長から「嘘つき」と糾弾されていた。