Ribbon(2020)Photo:TAKAHASHI Kyoko

2021年6月6日(日)まで、茅ヶ崎市美術館にて、藤田道子氏の個展「ほどく前提にむすぶ」が開催されている。藤田氏は、2017年に同美術館のエントランスで、建物の空間と湘南の冬の光を生かしたインスタレーションを披露。今回が美術館で初めての個展となる。会期中の休館日は月曜(5月3日は開館)と5月6日(木)で、開館時間は10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)。

藤田道子氏は、絹糸、布、ビーズ、鏡、木片などの素材を用い、光や風などの自然現象の微細な移ろいを作品として仕上げている。それらの作品は、まるで人々の感覚を研ぎ澄ます装置のように存在し、置かれた場所、日、時間帯により、刻々と姿を変えることが魅力だ。本展では、藤田氏がこれまでに制作してきたシルクスクリーンや小さな立体作品に加え、近年取り組んでいるアニメーションや紙の作品が紹介される。

さらに、展覧会のタイトルにもつながるリボンを素材とした大規模なインスタレーションも展開。この作品では、ほどく前提で結ばれるリボンに、“人間どうしの柔らかな関係性”が意味づけられている。観覧料は、一般700円/大学生500円/市内在住65歳以上350円。


Horizon series(2017-)Photo:TAKAHASHI Kyoko


star, circle(2013)Photo:TAKAHASHI Kyoko


Pink to Yellow(2020-)Photo:FUJITA Michiko

■期間:
2021年4月3日(土)〜6月6日(日)

■開催場所:
茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45

■問い合わせ先:
茅ヶ崎市美術館
tel. 0467-88-1177
url. http://www.chigasaki-museum.jp/