J開幕戦で“U-18”年代が躍動!驚愕の15歳アタッカーに圧巻のJデビュー弾、17歳がMOM選出の活躍も
まず今季のオープニングゲームとなった川崎対横浜戦でスタメンを飾ったのが、横浜の高卒ルーキーである樺山諒乃介だ。“関西のバルセロナ”と称される興國高で技を磨き(※今季興國高から4名が横浜へ入団)、高校1年次から世代別代表に選ばれるなど早くからポテンシャルを高く評価されてきた。川崎戦では、その能力の高さを随所に発揮。キレのあるドリブルを駆使して果敢な仕掛けを見せるなど、素晴らしい勝負度胸を披露した。ハーフタイムで交代となったが、もっとピッチ上で見ていたいと思わせるパフォーマンスだった。
一方、鳥栖では、やはり昨季14試合に出場してインパクト十分の活躍を見せたDF中野伸哉が同じく3バックの一角でスタメン出場。こちらは一つ下の現役高校3年生で、この試合で17歳6か月10日の開幕戦最年少スタメン出場記録を樹立した。
拮抗した試合は、鳥栖がPKによる1点をしぶとく守り切り、敵地で白星スタートを切ったが、ともに卓越したパフォーマンスを披露している。田中はポジション取りも良く、インターセプトで相手の攻撃を分断すると、奪った後の正確な縦パスで攻撃面でも貢献。また中野は『サッカーダイジェスト』採点記事においてマン・オブ・ザ・マッチに選出。1対1の対応やビルドアップでも冷静なプレーを見せ、金監督も「3バックの中で一番良かった」とお墨付きを与えている。
【動画】ブワニカ啓太のJリーグデビュー戦ゴール!
J2でもU-18年代の活躍は見られた。
ジェフ千葉の高卒ルーキー、ブワニカ啓太(修徳高卒)はホームでのヴァンフォーレ甲府戦でベンチ入り。後半スタートから途中出場すると57分だった。左サイドから安田理大がクロスを供給。これをファーサイドに回り込んだブワニカがヘディングシュートで叩き込みネットを揺らす。ウガンダ人の父と日本人の母(サッカー経験者でなでしこリーグ下部組織でプレー)を持つストライカーがプロデビュー戦ゴールを奪ってみせた。
185センチの長身で身体能力も高いが、高校時代は周囲のレベルの高さに「心が折れた」というほどの挫折も経験。努力によって身につけたタフな走力と徐々に備わってきた得点嗅覚でさらにゴールを上積みできるか注目だ。
また、東京ヴェルディでは、アカデミーで育まれたふたりのU-18選手が躍動。ホームでの愛媛FC戦、スタメンのピッチに立ったのは、昨年すでにプロ契約を交わした2年目の17歳、阿野真拓だ。そのプレースタイルは、幼いころから憧れていたというリオネル・メッシのプレーを彷彿とさせる。158センチの小柄な体躯ながら、足に吸い付くようなボールタッチで、ボールを奪われることは滅多になく、アグレッシブなドリブル突破が真骨頂だ。愛媛戦では、ドリブルで切り込むシーンはさほど見られなかったが、要所でスキルの高さを垣間見せた。ボールを奪われるシーンもほとんどなく、ピッチ上では堂々たる振る舞いを見せていた。
そして、東京Vが3対0とリードして迎えた79分には、今春中学を卒業する予定の15歳、橋本陸斗が途中出場でデビュー。15歳10か月26日のJ2最年少出場記録を打ち立てた。バングラデシュ人の父親と日本人の母親の間に生まれた橋本は、高い身体能力と巧みなボールスキルを持つ攻撃的MF。愛媛戦では10分足らずのプレータイムながら、随所にそのポテンシャルの高さを見せ、ゴールを予感させるシーンも。大先輩の森本貴幸が持つ15歳11日28日のJリーグ最年少ゴール記録を更新する可能性も大いにあるだろう。
また、このほかに松本山雅FCの田中隼磨とレノファ山口FCの18歳、新保海鈴による親子競演にも期待が集まったが、こちらは実現せず。同じ試合で、松本の高卒ルーキー、FW横山歩夢(東海大高輪台高卒)が59分に途中出場で開幕戦デビューを飾った。中学まではさほどスピードはなかったが、高校入学後にメキメキと力をつけ50メートル5秒9の俊足を誇る点取り屋だ。一方の山口では、昨季デビューし、ゴールも挙げている17歳の河野孝汰もいるが、こちらはベンチ外となっている。
リーグ戦はまだ開幕したばかり。今後も若きJリーガーの快進撃から目が離せない!
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
