リーガに“悪夢の時代”はくるのか バルサ&レアルはもうCL優勝候補に挙がらない
時代にはいつか終わりがくるものだが、スペイン勢にとって2020年代前半はかなり苦いものとなるかもしれない。2強と呼ばれてきたバルセロナ、レアル・マドリードの力が明らかに落ちてきているのだ。
今季もチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦では、バルセロナがパリ・サンジェルマンに1stレグで1-4と完敗を喫した。2ndレグで盛り返す可能性もあるが、攻守ともに不安定なのは間違いない。以前ほどの強さはなく、パリ・サンジェルマンに大逆転勝利を収めた場合でもバルセロナを優勝候補には挙げられないだろう。
バルセロナの場合はこれからリオネル・メッシの穴埋めという重大なミッションが待ち受けており、メッシは近いうちにバルセロナを離れると予想されている。ロナウドの穴埋めにレアルが苦戦しているように、メッシ退団とともにバルセロナのさらなる迷走が始まるかもしれない。ディフェンスリーダーのジェラール・ピケの後継者問題も気にかかる。
レアルは若手育成路線も取っていたが、失敗の印象が強い。今夏にもドルトムントFWアーリング・ハーランド、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペら大物の若手を補強する案が出ており、やはり大金を投じなければロナウドの穴は埋まらないか。
このままスペインの2強は沈没してしまうのか。今ではチャンピオンズリーグの優勝候補に推す声も少なくなり、欧州における勢力図が大きく変わろうとしている。