FCシャルケ04は2つのプレミアムスポンサー、Stölting Service Group(2029年まで)と、Böklunder(2024年まで)との契約を延長したことを発表した。ただ後者の企業については、ツア・ミューレン・グループ企業の1つであり、それはシャルケのクレメンス・テニース元相談役会会長による、テニース・グリープのソーセージ部門の一部である。

 昨夏に騒動の末にシャルケの全ての役職を辞した同氏は、最近では財政難に喘ぐ資金提供者として浮上。そういった背景を踏まえてテニース氏は、相談役会全員の賛成を条件してして財政援助を提案するも、最終的には11人中2人が反対票を投じたために、資金援助が破談となった経緯があるのだ。

 マーケティング担当のヨブスト氏は、コロナ危機の最中にあって今回の延長を「強いシグナル」と喜びのコメント。あくまで通常のスポンサー契約の延長と強調しつつ、また両者とも即金での支払いにも応じるようで、戦力補強に向けた支援につながる可能性もあるが、テニース氏による資金援助の偽装工作への疑問は残る。