丸田憲司朗容疑者

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 就活生がOB訪問するために利用するマッチングアプリを利用し、女子大生に睡眠薬を飲ませて乱暴した男が逮捕された。この男、自分の学歴を「神戸大学」としていたが、実際は、偏差値が10以上離れた私立大学卒だった。最近、事件の舞台となることが増えた就活マッチングアプリとはいったい何なのか――。

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本当は同じ神戸の「甲南大学」卒だった

 12月3日、警視庁捜査1課は、20代の女子大生に睡眠薬入りの酒を飲ませ抵抗できない状態にして暴行したとして、「リクルートコミュニケーション」社員の丸田憲司朗容疑者(30)を準強制性交罪の疑いで再逮捕した。丸田容疑者は先月、別の女性に暴行した容疑でも逮捕・起訴されており、さらに余罪があると見られている。犯行の手口を警視庁担当記者が解説する。

丸田憲司朗容疑者

「丸田が女子大生を誘うのに利用していたのが就職マッチングアプリ。『就活用のPR動画の作成を手伝う』と持ちかけてホテルに誘い出した。彼のスマートフォンには、他にも20〜30人の被害者と見られる女性が映った動画や静止画が残されており、意識が朦朧とした状態で襲われているおぞましい動画も含まれています」

 丸田容疑者は、マッチングアプリに「神戸大学卒」と記載していたが、

「真っ赤なウソ。本当は同じ兵庫県・神戸市にある私立の甲南大学だった。そのせこさに捜査員たちは、丸田の名前が『北斗の拳』のキャラクターと同じことをネタにして、『ケンシロウと名乗る資格などない。ジャギみたいなヤツだ』と話しています」(同)

 就活アプリを巡っては昨年、住友商事や大林組の社員も同じ容疑で逮捕されている。住友商事の社員は、居酒屋で女子大生を泥酔させて宿泊先のホテルに押し入り、大林組社員は自宅マンションを事務所と偽り連れ込んだ。

「リクルートコミュニケーション」が入居しているイヌイビル・カチドキ

 実は企業側もいま、就活アプリに頭を悩ませているという。ある大手企業の幹部社員が明かす。

「昨年、うちの会社でも3年目の社員が就活アプリを利用し、1年間で数十人の女子大生と面会していたことが発覚しました」

そんな暇があったら早く仕事を覚えろ!

 同僚が会社近くの喫茶店で、その社員がよく女子大生と会っているのを目撃し、不審に思ったことから発覚したという。

「彼は人事部でもリクルーターでもない。何でこんなにOB訪問を受けているのだろうと思って調べてみると、自らマッチングサイトに登録し、『焼肉をおごってあげるから、あなたの就職相談に乗ります』などと呼びかけていたのです。堂々と社名だけでなく部署名、本名まで登録していた。明らかにデート目的で利用していたので、上司が呼び出して叱りつけ、すぐに退会させました。その際、サイトを徹底的に調べたら、他にも数人が登録していることが発覚して大騒ぎになった」(同)

 それからは人事部が変な動きをしている社員がいないか、マッチングサイトをパトロールするようになったという。幹部社員はこう力説する。

「就活生に言いたいのは、マッチングサイトに登録している若手社員なんかと会っても意味がないということ。ちゃんと仕事をしている社員にそんな暇はありません。彼らには、そんな暇あったら早く仕事を覚えろと言いたいですね」

週刊新潮WEB取材班

2020年12月4日 掲載