そろそろ鍋が美味しい季節ですね。今年はコロナ禍の影響で、ひとり鍋が流行りそうです。

グルメ検索サイトの「ぐるなび」も、2020年のトレンド鍋を「こなべ(小鍋、個鍋)」と発表しました。「新しい生活様式に合わせた、初の食べ方スタイル」と紹介しています。

東京・渋谷にある鍋専門店の「ゆるり屋」でも、同店初の「ひとり鍋」を10月19日からスタートしました。注目は、ヨーグルト鍋。調べれば調べるほど味の想像ができなくなった記者、せっかくなので食べに行ってきました。

お店ならでは。折り重なりあう深い味わい

「ゆるり屋」のヨーグルト鍋は、魚介トマトスープにヨーグルトを組み合わせた優しい味わいの洋風鍋。ムール貝やえび、あさり、鶏肉、ブロッコリー、玉ねぎ、じゃがいも、ゆで卵......など、魚介だけでなくお肉も野菜もどっさり入ったボリューム満点の一品です。

ヨーグルトは、スープに使用しているだけでなく、鶏肉を漬け込むのにも使っているそう。こうすることで、鶏肉がとても柔らかくなるそうです。

食べてみてまず驚くのは、スープのオリジナリティです。隠し味に味噌、ハーブ、スパイスを使っているため、最初から魚介トマトスープだけではない奥深い味わいを楽しめます。

また、追いヨーグルト(ヨーグルトにスパイスを足したもの)を、好みのタイミングで入れると、ぐっとオリエンタルな風味になりますよ。

このスープはお店ならではの深みでしょう。自宅で再現するのはちょっと難しそうです。

ムール貝も4つ、野菜もゴロっとした食べ応えのある大きさなので、ひとり鍋といいつつ満足感たっぷり。

最後にシメでパスタがついてくるので、チーズ(別途300円)と一緒に煮込んで食べると、濃厚なトマトクリームパスタになります。(チーズはたっぷり入れるのがおすすめです!)

いくらひとり分とはいえ、お鍋だと途中で飽きてくることってありませんか?

その点、このお鍋は次から次へと味を変化させることができるので、最後まで飽きることはありません。

最初はコクのある魚介トマトスープ。追いヨーグルトの入れ具合で、複雑なオリエンタルな味に変化。最後は、イタリアンな濃厚トマトクリームの味と、面白いくらいに味変していきます。

1人でも、いろんな料理を食べた気分で楽しめますよ。

ところで気になるのは、なぜヨーグルトを使ったのか、ですよね。

店長の萩原健介さんに聞くと、「ゆるり屋」のヨーグルト鍋の歴史はけっこう古く、4〜5年前から鍋の種類のひとつとしてヨーグルトを取り入れていたそう。隠れた人気メニューで、注文する7〜8割は女性だったそうです。

今、発酵食、免疫力といったキーワードが注目されていることもあり、発酵食品の「ヨーグルト」を使ったひとり鍋が完成しました。

「ヨーグルトの力で鶏肉も柔らかく、野菜もたっぷり摂れます。追いヨーグルトでさっぱりした味に変えられるので女性には大変人気です。健康面からうまくヨーグルトを取り入れたいと思っている方におすすめです」(萩原さん)

味が変わるので最後まで飽きないし、発酵食品をうまく摂れるしで、女性にはうれしいことだらけ。自宅での鍋にアレンジでヨーグルトをちょい足しして試すのもアリですね。

ちなみに11月7日は「いい鍋の日」。ヨーグルト鍋で免疫力を高めてみては?

ヨーグルト鍋の価格は1人前2700円(追いヨーグルト、パスタ付き)。

「ゆるり屋」
住所:東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエアビル2F
電話番号:03-6415-1596
営業時間:【月〜金】12時〜14時30分(14時L.O.)、18時〜23時(22時L.O.)【土日祝】17時〜23時(22時L.O.)※ディナータイムは席予約可