楽天モバイルが5Gサービスを月額2,980円で提供開始! 破壊的料金プランで宣戦布告
●5Gでも使い放題! 楽天モバイルの5Gサービスがスタート
いよいよ楽天モバイルが5Gに挑みます。
楽天モバイルは9月30日、5Gサービスに関するプレスカンファレンスをオンライン配信にて開催しました。
同社の5Gサービスは同日より一部地域にて開始されており、5G対応の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT V」(ラクテン・アンリミット・ファイブ)も併せて発表されました。
Rakuten UN-LIMIT Vの詳細は以下の通りです。
・月額2,980円
・データ通信と通話が使い放題
・KDDIローミングによる「パートナー回線エリア」のデータ通信は月間5GBまで
・パートナー回線エリアでデータ通信容量を超過した場合、最大通信速度下り1Mbpsで使い放題
4Gサービスで提供していた「Rakuten UN-LIMIT 2.0」と、全く同じ料金およびデータ通信容量で、そのまま5Gを利用できるのが最大の特徴です。
これまでRakuten UN-LIMIT 2.0プランを利用していたユーザーは、
10月12日から11月30日まで間に、自動的に順次Rakuten UN-LIMIT Vプランへ移行されます。
また、すぐに5Gを利用したい場合は、「my 楽天モバイル」アプリもしくは公式サイトにて手続きを行うことができます。
さらに、先着300万名を対象とした1年間無料キャンペーンも行います。
楽天モバイルの「本気の価格破壊」が始まった
●料金メリットを最大限にアピール
楽天モバイルの本気度は、プレスカンファレンスでの攻撃的なプレゼンにも顕れています。
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの移動体通信事業者(MNO)3社が行っている5Gサービスの料金プランを並べ、
「楽天モバイルなら(同条件で)約7割も安い」
このようにアピールしています。
さらに4年間の支払料金も比較して、
「家族4人で利用した場合100万円以上もお得になる」
こうして数字を使った攻勢を次々に仕掛けます。
実際は家族割やセット割など、さまざまな割引施策が適用されるため、そこまで大きな差にはなりませんが、それでも楽天より安くなるMNOは、本記事の執筆時点ではありません。
料金的なメリットでは圧倒的と言って良いでしょう。
この数字の通りの差にはならないだろうが、それでも圧倒的な安さなのは間違いない
●5Gで一気に他社との距離を縮めたい楽天モバイル
楽天にとって、5Gサービスで有利な点がもう1つあります。
それは各社とのスタートラインがあまり離れていない点です。
楽天は4Gサービスを開始するにあたり、通信基地局の少なさやエリアの狭さが常にネックとされてきました。
基本的に楽天独自の通信エリア以外ではKDDI網によるローミング通信を利用しますが、
昨年行われたトライアル時期には通信ソフトウェアの最適化が進んでおらず、通話中にローミングエリアに入った場合などに通話が数秒間途切れるなどの不具合もありました。
(※現在はソフトウェアのアップデートによって改善されている)
4Gエリアでは東名阪の主要都市はようやくカバーし始めたものの、全国カバーには程遠い
しかし、5GサービスではMNO各社とも、駅や商業施設などでのスポット的な利用が中心であり、アンテナ基地局の設置はあまり進んでいません。
楽天の5GエリアもほかのMNOより少ないとは言え、4Gほどの差はありません。
MNO各社が5Gエリアの展開で苦戦する中、圧倒的な料金メリットに加え、5Gサービスの展開で他社に追随できていければ、楽天モバイルの商機と勝機は大きく前進することになるでしょう。
楽天モバイルは5Gでも同社の強みを活かしたクラウドベースのネットワークを展開する
●対応端末も順次追加予定
楽天モバイルは5Gサービス開始に併せ、5G対応端末も用意しています。
「Rakuten BIG」
・価格 6万9,800円(税込)
・5G(Sub6/ミリ波)対応
・約6.9インチ/FHD+(2460×1080)/OLEDディスプレイ
・ディスプレイ内蔵フロントカメラによるフルスクリーンデザイン
・ディスプレイ内蔵指紋認証センサー
・最大約6400万画素/4眼リアカメラ
・IP68防水防塵対応
・SoC「Snapdragon 765G 5G mobile platform」
・RAM 6GB
・バッテリー容量 4,000mAh
・おサイフケータイ機能
・重量 約227g
「AQUOS R5G」
・価格 12万8,800円(税込)
・5G(Sub6)対応
・約6.5インチ/Quad HD+(1,440×3,168ドット)/Pro IGZOディスプレイ
・最大約4800万画素/3眼リアカメラ
・IPX5/8/IP6X 防水防塵対応
・SoC「Snapdragon 865 5G mobile platform」
・RAM 12GB
・バッテリー容量 3,730mAh
・おサイフケータイ機能
・フルセグ/ワンセグ搭載
・重量 約189g
現在はこれら2機種のみですが、順次対応端末も増やしていくとのことです。
基本性能をミッドレンジに抑えることで価格を大きく下げた「Rakuten BIG」
MNOサービス開始当初は、少なからず不具合や障害も起こしていた楽天モバイルですが、その実態はかなりの速度で改善されてきていると感じます。
すでにエリア展開が完成されている他社MNOに対し、圧倒的不利な状況からのスタートとなるからこそ、5Gサービスの破壊的な料金プランで挑むことは、楽天モバイルにとって大きなチャンスでもあります。
そのチャレンジにユーザーとして乗ってみるのも、面白いかも知れません。
執筆 秋吉 健
いよいよ楽天モバイルが5Gに挑みます。
楽天モバイルは9月30日、5Gサービスに関するプレスカンファレンスをオンライン配信にて開催しました。
同社の5Gサービスは同日より一部地域にて開始されており、5G対応の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT V」(ラクテン・アンリミット・ファイブ)も併せて発表されました。
Rakuten UN-LIMIT Vの詳細は以下の通りです。
・月額2,980円
・データ通信と通話が使い放題
・KDDIローミングによる「パートナー回線エリア」のデータ通信は月間5GBまで
・パートナー回線エリアでデータ通信容量を超過した場合、最大通信速度下り1Mbpsで使い放題
4Gサービスで提供していた「Rakuten UN-LIMIT 2.0」と、全く同じ料金およびデータ通信容量で、そのまま5Gを利用できるのが最大の特徴です。
これまでRakuten UN-LIMIT 2.0プランを利用していたユーザーは、
10月12日から11月30日まで間に、自動的に順次Rakuten UN-LIMIT Vプランへ移行されます。
また、すぐに5Gを利用したい場合は、「my 楽天モバイル」アプリもしくは公式サイトにて手続きを行うことができます。
さらに、先着300万名を対象とした1年間無料キャンペーンも行います。
楽天モバイルの「本気の価格破壊」が始まった
●料金メリットを最大限にアピール
楽天モバイルの本気度は、プレスカンファレンスでの攻撃的なプレゼンにも顕れています。
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの移動体通信事業者(MNO)3社が行っている5Gサービスの料金プランを並べ、
「楽天モバイルなら(同条件で)約7割も安い」
このようにアピールしています。
さらに4年間の支払料金も比較して、
「家族4人で利用した場合100万円以上もお得になる」
こうして数字を使った攻勢を次々に仕掛けます。
実際は家族割やセット割など、さまざまな割引施策が適用されるため、そこまで大きな差にはなりませんが、それでも楽天より安くなるMNOは、本記事の執筆時点ではありません。
料金的なメリットでは圧倒的と言って良いでしょう。
この数字の通りの差にはならないだろうが、それでも圧倒的な安さなのは間違いない
●5Gで一気に他社との距離を縮めたい楽天モバイル
楽天にとって、5Gサービスで有利な点がもう1つあります。
それは各社とのスタートラインがあまり離れていない点です。
楽天は4Gサービスを開始するにあたり、通信基地局の少なさやエリアの狭さが常にネックとされてきました。
基本的に楽天独自の通信エリア以外ではKDDI網によるローミング通信を利用しますが、
昨年行われたトライアル時期には通信ソフトウェアの最適化が進んでおらず、通話中にローミングエリアに入った場合などに通話が数秒間途切れるなどの不具合もありました。
(※現在はソフトウェアのアップデートによって改善されている)
4Gエリアでは東名阪の主要都市はようやくカバーし始めたものの、全国カバーには程遠い
しかし、5GサービスではMNO各社とも、駅や商業施設などでのスポット的な利用が中心であり、アンテナ基地局の設置はあまり進んでいません。
楽天の5GエリアもほかのMNOより少ないとは言え、4Gほどの差はありません。
MNO各社が5Gエリアの展開で苦戦する中、圧倒的な料金メリットに加え、5Gサービスの展開で他社に追随できていければ、楽天モバイルの商機と勝機は大きく前進することになるでしょう。
楽天モバイルは5Gでも同社の強みを活かしたクラウドベースのネットワークを展開する
●対応端末も順次追加予定
楽天モバイルは5Gサービス開始に併せ、5G対応端末も用意しています。
「Rakuten BIG」
・価格 6万9,800円(税込)
・5G(Sub6/ミリ波)対応
・約6.9インチ/FHD+(2460×1080)/OLEDディスプレイ
・ディスプレイ内蔵フロントカメラによるフルスクリーンデザイン
・ディスプレイ内蔵指紋認証センサー
・最大約6400万画素/4眼リアカメラ
・IP68防水防塵対応
・SoC「Snapdragon 765G 5G mobile platform」
・RAM 6GB
・バッテリー容量 4,000mAh
・おサイフケータイ機能
・重量 約227g
「AQUOS R5G」
・価格 12万8,800円(税込)
・5G(Sub6)対応
・約6.5インチ/Quad HD+(1,440×3,168ドット)/Pro IGZOディスプレイ
・最大約4800万画素/3眼リアカメラ
・IPX5/8/IP6X 防水防塵対応
・SoC「Snapdragon 865 5G mobile platform」
・RAM 12GB
・バッテリー容量 3,730mAh
・おサイフケータイ機能
・フルセグ/ワンセグ搭載
・重量 約189g
現在はこれら2機種のみですが、順次対応端末も増やしていくとのことです。
基本性能をミッドレンジに抑えることで価格を大きく下げた「Rakuten BIG」
MNOサービス開始当初は、少なからず不具合や障害も起こしていた楽天モバイルですが、その実態はかなりの速度で改善されてきていると感じます。
すでにエリア展開が完成されている他社MNOに対し、圧倒的不利な状況からのスタートとなるからこそ、5Gサービスの破壊的な料金プランで挑むことは、楽天モバイルにとって大きなチャンスでもあります。
そのチャレンジにユーザーとして乗ってみるのも、面白いかも知れません。
執筆 秋吉 健