YouTubeでスマートフォンから白物家電までIT関連の情報をチェックする

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8月24日、YouTubeチャンネルの「スーパーチャット」を集計したランキングが大きな話題になった。ランキング付けサイト「Playboard」のよると、トップ10のうち一時は8人が日本人だった。さらに、そのうち7人がVtuberで、いずれも累計金額が5,000万円を余裕で超えていた。

他方、日本では多くの芸能人や有名人、クリエイターらが次々にYouTubeチャンネルを開設して、様々な動画を配信している。

特に最近では、お笑い芸人の進出が顕著だ。
2018年10月から驚異的にチャンネル登録者数を伸ばした「カジサック KAJISAC」チャンネルが、お笑い芸人におけるYouTube進出を促すきっかけになったようだ。

2020年7月にYouTubeに公開された「【2015-2020】お笑い芸人YouTubeチャンネル登録者数推移TOP15」によると、カジサックチャンネルは2019年7月にチャンネル登録者数100万を超え、それまでのお笑い芸人関連のチャンネルを抑え圧倒的なひとり勝ち状態となった。

本記事執筆時点では、
・中田敦彦のYouTube大学…281万人
・エガちゃんねる EGA-CHANNEL…215万人
・カジサック KAJISAC…207万人
・貴ちゃんねるず…122万人
・宮迫ですッ!【宮迫博之】…110万人
これらのチャンネルをはじめ、登録者数が数万人〜数十万人を超えるお笑い芸人関連のチャンネルは数多くある。



こうしたプロのお笑い芸人をはじめ、ミュージシャン、スポーツ選手などが自身のチャンネルを開設し、テレビやラジオではできないことを発信し続けることで、近年のYouTubeにおけるエンタメの質が大きく向上したことは明らかだ。

エンタメとの相性がよい動画コンテンツだが、一方で「中田敦彦のYouTube大学」のように教育系をはじめ、文化人や実業家、専門家などによるハウツーやレビュー、レポート、解説などもYouTubeなどの動画配信と相性がよい。

ところで、10年以上も前からチャンネルを開設し、IT関連の情報を伝えているメディア系のYouTubeチャンネルが存在していることは知っているだろうか?

チャンネル登録者数は数千から数万人と、芸能人やトップYouTuberと比較すると見劣りするが、それでも今ほど芸能人や有名なYouTuber、Vtuberがいなかった時代からYouTubeという媒体で情報を発信し続けてきたのだ。

そんな古参YouTuberともいえる、IT関連のメディア系YouTubeチャンネルを紹介する。
スマートフォンをはじめ、PCやカメラ、ドローン、ガジェット全般、白物家電などの新製品情報やお役立ち情報をYouTubeでもチェックしてみよう!


●アスキー
デジタル情報メディア「ASCII(アスキー)」のYouTubeチャンネル。


アスキーのYouTubeチャンネル


2008年から続いているアスキーのYouTubeチャンネルのチャンネル登録者数は13.7万人以上、公開動画本数は880本以上となっている。

スマートフォンやPC、カメラ、プロジェクターなどデジタル機器関連の情報を中心に「アスキーグルメNEWS」と題したジャンクフード系のグルメ情報やレビューもちょこちょこと配信している。

公開されている動画は、あらかじめ編集したものは少なく、ほとんどがライブ配信したもので、動画1本あたりの時間が長い。


●ギズモード・ジャパン
アメリカ発のテクノロジーメディアサイト「Gizmodo(ギズモード)」の日本版「Gizmodo Japan」のYouTubeチャンネル。


ギズモード・ジャパンのYouTubeチャンネル


2007年にスタートしたギズモード・ジャパンのチャンネルは、登録者数が6.66万人以上、公開動画本数は1420本以上となっている。

チャンネル概要に「Gadget master.」と記載されている通り、スマートフォンやモバイル機器をはじめとしたデジタルガジェット中心のレビューや解説動画がずらりと並んでいる。

多くの動画は再生時間が10分程度で、1万回以上の再生回数を記録している。週に1〜2回のペースでライブ配信もしている。アップル関連の動画が多めなのも特徴だ。


●Engadget Japanese
こちらもアメリカ発のテクノロジーメディアサイト「Engadget(エンガジェット)」の日本版「Engadget Japanese(エンガジェット・ジャパニーズ)」のYouTubeチャンネルだ。


Engadget JapaneseのYouTubeチャンネル


2014年開設と今からおよそ6年前からのスタートだが、チャンネル登録者数は3.98万人以上、公開動画本数は1490本以上となっている。

スマートフォン、タブレット、PC、スマートウォッチ、アップル製品などガジェット全般を扱い、カメラのサンプル映像や編集部、ライター、動画レポーター陣によるレビューや解説動画なども公開されている。

ライブ配信はわずかしかない。また、10分どころか1分にも満たないショートムービーが多く、気軽かつサクッと視聴できるものが多いのも特徴だ。


●DIME
ビジネスパーソンをターゲットにした小学館のトレンドマガジン「DIME(ダイム)」のYouTubeチャンネル。


DIMEのYouTubeチャンネル


2005年に開設されたDIMEのYouTubeチャンネルは、チャンネル登録者数 8800人以上、公開動画本数は450本以上となっている。

これまで紹介したチャンネルに比べて、ガジェット要素やマニアックな要素は抑えられている印象で、雑誌「DIME」のCMや付録の紹介・使い方といったDIMEならではの連動動画が特徴。

一方で、スマートフォンに関しては、香港在住の携帯電話研究家・山根康宏(やまねやすひろ)氏とITジャーナリストの富永彩乃(とみながあやの)氏が新機種紹介や解説・レビューを行っている。Androidスマートフォンが中心で、マニアックな機種を取り上げているのも特徴だ。


●法林岳之のケータイしようぜ!!(Impress Watch)
スマートフォンやPC関連のフリージャーナリスト・法林岳之(ほうりんたかゆき)氏が、スマートフォンや不随するサービスなどを紹介・解説する「Impress Watch(インプレス・ウォッチ)」チャンネル内の動画コンテンツ。


Impress WatchのYouTubeチャンネル内の再生リスト


今から12年以上前の2008年6月に開始しており、記念すべき1回目で取り上げた携帯電話は、NTTドコモの「PRADA Phone by LG(L852i)」だった。

携帯電話やスマートフォン本体の紹介とハウツーが中心で、各動画の内容もさることながら、これまで継続してきた年数が長いため、かつて「こんな機種もあったね!」と回顧できる楽しさもある。

それは出演者に対しても同様で、法林氏の見た目の変化、ネックストラップで携帯電話やスマートフォンを首からぶら下げている姿を見ることもできる。

筆者も過去動画を見ながら、そういえば最近は首からスマートフォンをぶら下げている人を見る機会がないなと気付いたほどだ。

まだ携帯電話が当たり前だった時代から続いているが、本体の紹介動画はほとんどテイストを変えずに続けているところにも凄さを感じる。


●Windows Japan
こちらはメディアではないが、番外編として日本マイクロソフトが運営するWindowsのYouTubeチャンネルを紹介する。


Windows JapanのYouTubeチャンネル


2013年からスタートしたWindows JapanのYouTubeチャンネルは、チャンネル登録者数が2.37万人以上、公開動画本数は80本以上となっている。

Windowsやマイクロソフトオフィスなどを使い倒すためのTipsなどを動画で紹介している。公式ならではの目からうろこ状態になるほどの便利機能の紹介、解説、使い方が満載だ。

ビジネス利用はもちろん、普段使いでもWindows PCやマイクロソフトオフィスのユーザーなら一度はチェックしておきたいチャンネルといえる。


●smaxjp
最後は手前味噌で大変恐縮だが、筆者も動画のアップや記事執筆をしている、スマートフォンやモバイルを中心に取り扱うブログメディア「S-MAX(エスマックス)」のYouTubeチャンネルを紹介する。


S-MAXのYouTubeチャンネル「smaxjp」


こちらのチャンネルは2010年7月からなので、ちょうど10年が経過している。チャンネル登録者数は5100人以上、公開動画本数は710本以上となっている。

スマートフォンやタブレットに関する動画が中心で、主に発表会場での製品のファーストインプレッションや、プレス向けイベント、展示会などで気になったものを動画撮影して紹介している。

再生回数のアベレージはそれほど高くはないが、たまに数万単位で再生されている動画もあり、人気機種や注目度の高い製品が再生回数から見て取れるのはおもしろいところだ。


エンタメ動画に比べればマニアックな要素は強いが、それでもスマートフォンやPCなどは今の時代には欠かせないものであり、新製品の情報だけでなく便利な使い方、さらには懐かしい製品を回顧できる楽しみもあるので、ぜひこれらのYouTubeチャンネルを覗いてみてほしい。

アスキー - YouTube
ギズモード・ジャパン - YouTube
Engadget Japanese - YouTube
DIME - YouTube
法林岳之のケータイしようぜ!! - YouTube
Windows Japan - YouTube
smaxjp - YouTube


執筆:S-MAX編集部 2106bpm