【前園真聖コラム】第308回「広島vs名古屋の中止から何を考えるか」
26日午前、18時キックオフ予定だった広島vs名古屋の試合が、名古屋に新型コロナウイルス感染者が出た影響で中止されました。直前の判断ではありましたが、僕はまず、この試合を行わないと判断したことは素晴らしかったと思います。
どうやって中止が決まったのか、時系列で考えるとこうなります。
23日 宮原和也選手が発熱
24日 宮原選手のPCR検査し陽性と判定
25日 名古屋の選手やスタッフ60名をPCR検査
渡邉柊斗選手とスタッフ1名が陽性判定
陰性判定の選手、スタッフで広島に移動
26日08:00 渡邉選手と陽性だったスタッフの濃厚接触者がいるのかという判断を保健所がする時間が確定できないためJリーグと名古屋が話し合い
11:00 試合の中止を配信
Jリーグ全56クラブは10日〜12日、16日〜19日に合計3299件のPCR検査を行い、最終的には24日に全員が陰性だったことを発表していました。名古屋も17日に検査を行い、20日には全員陰性だったことが明らかになっています。
25日に感染が判明した2人の濃厚接触者はいなかったため、もしかすると広島vs名古屋は開催できたのかもしれません。ですが、リスクを避けるため中止を判断したことは評価されるべきでしょう。
ただ、中止決定が直前になったことで、試合を楽しみにしていた人たちや開催準備にあたった人など、多方面の方への影響は大きかっただろうと思います。そう考えると、感染者が出たときの対応をもっと簡素化して、「感染者が出たクラブの次の試合は延期」と決めておいたほうがいいのではないかという気もします。
試合が見たい、試合をしたいという気持ちと、感染防止という両方がしのぎを削ったのが今回の事態だったと思います。今後も想定外のことが起きるでしょうが、その都度みんなで知恵を絞って対応策を次々に考えていかなければなりません。
きっと今シーズンはこういう事態が続くと思います。そういう覚悟を持って、、みんなで乗り切ることが大事です。
どうやって中止が決まったのか、時系列で考えるとこうなります。
23日 宮原和也選手が発熱
24日 宮原選手のPCR検査し陽性と判定
25日 名古屋の選手やスタッフ60名をPCR検査
渡邉柊斗選手とスタッフ1名が陽性判定
陰性判定の選手、スタッフで広島に移動
26日08:00 渡邉選手と陽性だったスタッフの濃厚接触者がいるのかという判断を保健所がする時間が確定できないためJリーグと名古屋が話し合い
11:00 試合の中止を配信
25日に感染が判明した2人の濃厚接触者はいなかったため、もしかすると広島vs名古屋は開催できたのかもしれません。ですが、リスクを避けるため中止を判断したことは評価されるべきでしょう。
ただ、中止決定が直前になったことで、試合を楽しみにしていた人たちや開催準備にあたった人など、多方面の方への影響は大きかっただろうと思います。そう考えると、感染者が出たときの対応をもっと簡素化して、「感染者が出たクラブの次の試合は延期」と決めておいたほうがいいのではないかという気もします。
試合が見たい、試合をしたいという気持ちと、感染防止という両方がしのぎを削ったのが今回の事態だったと思います。今後も想定外のことが起きるでしょうが、その都度みんなで知恵を絞って対応策を次々に考えていかなければなりません。
きっと今シーズンはこういう事態が続くと思います。そういう覚悟を持って、、みんなで乗り切ることが大事です。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。