2017-18年のチャンピオンズリーグでレアル・マドリードと対戦したFWモハメド・サラー【写真:Getty Images】

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2018年にレアルから獲得オファーも…環境を優先しリバプール残留を決断

 リバプールに所属するセネガル代表FWサディオ・マネに触手を伸ばしていると噂されるレアル・マドリードが、2018年に同じくリバプールでプレーするエジプト代表FWモハメド・サラーに獲得オファーを出していたことが分かった。

 スペイン紙「AS」英語版が報じている。

 2017-18シーズンは、サラーにとって飛躍の1年だった。プレミアリーグで36試合に出場して32得点10アシストを記録。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもチームの決勝進出に貢献するなど、一気に知名度を上げることになった。しかし、CL決勝ではレアルに敗戦。スペイン代表DFセルヒオ・ラモスとの接触で負傷交代するなど、悔しい幕引きになってしまった。

 そうしたシーズンを送っていたサラーのもとに、レアルから獲得オファーが届いていたというのだ。元エジプト代表コーチのハニ・ラムズィ氏によると、18年3月に行われたスイスでの代表合宿中に当時の代表指揮官エクトル・クーペル氏と、サラーに対するレアルからのアプローチについて話し合ったという。エジプトのテレビチャンネル「On Times Sports」に出演したラムズィ氏は、当時の状況をこう振り返っている。

「私はサラーと話していたのだが、レアルが彼にオファーを送ったことを話してくれた。オファーは本当に良いものだった。だけど、サラーは私とクーペル氏と話し合って、彼はリバプールに残ることを決めたんだ。なぜなら、そこは彼にとって居心地が良かったからね」

 レアルとリバプールを天秤にかけ、リバプール残留を選んだサラーは、翌シーズンにCL制覇を経験。この時点で新天地への移籍を止めたのはある意味、正解だったと言えるのかもしれない。(Football ZONE web編集部)