日本のパンダは毛の白い部分はしっかく白く全体に清潔なように見える。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国全土には500頭以上のパンダが飼育されている。国宝といわれているパンダたちは世界的にも大変人気があり日本でも同様だ。ところで、日本へ観光旅行へきたことのある中国人は少し疑問に思うことがあるようだ。それは「日本にいるパンダたちがどれもきれいで清潔なのはなぜか」だということ。パンダで有名な四川省ではたくさんのパンダが飼育、研究されている。しかし、そこにいるパンダはどれも茶色く汚れていてお世辞にもきれいとは言えない。一方、日本のパンダは毛の白い部分はしっかく白く全体に清潔なように見える。同じパンダなのに、一体なぜこうも違うのか。中国メディア饞茶壹胃は二つの理由を挙げている。

 まず、パンダの扱いの違い。日本ではパンダはとても希少な生き物であるため、とても大事に扱われている。パンダの寝るところ、えさを食べるところが決まっているだけでなく遊ぶ場所まで設定されている。夏場はパンダの体調を考え特製氷やクーラーが導入されており過保護とも言える。一方中国で飼育されているパンダパンダの保護区群で野生と同じ環境で飼育されている。ジャングルや木々、池など自然に近い環境を作っているので、どのパンダも土で汚れたり、木から落ちたり、池で泥だらけになっている。

 次に清潔度の違い。日本ではそもそもパンダが汚れてしまわないようにコンクリートでできた建物で飼育されていて、汚れたら洗って清潔を保ち、病気予防を心がけている。一方、中国パンダは土の野外で放し飼いで飼育されている。パンダから分泌されるある種の油がパンダを保護する成分を含んでいるため、それを洗い落とさないように工夫しているのだろう。

 たしかに、パンダと言えば白と黒というイメージだが、自然のパンダは実はそうとばかりは言えないようだ。清潔がいいのか、自然のままがいいのか。コロナウイルスで外出が制限されている期間中、そんなことを考えながらパンダの動画を見て癒されてみるのもいいのかもしれない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)