1/6太陽のコロナは、プラズマでできているが、通常は目に見えない。だが、太陽が月に隠されると、見事な光のショーにより、絶えず形を変える太陽の大気があらわになる。PHOTOGRAPH BY CARLA THOMAS/NASA 2/6ハンドルのような形をしたこの太陽プロミネンスは、プラズマがコロナを突きぬけて噴出したもので、地球数個分の長さがある。コロナは、この画像では薄いもやのように見えている。PHOTOGRAPH BY ESA/NASA/SOHO 3/6太陽観測衛星「SOHO」が2017年に撮影したこの画像には、簡単に言えば、コロナを研究するために人工的に起こした日食の様子が写っている。白い円で示される太陽が、青い円盤により隠されている。右側に見える巨大な太陽フレアは、コロナ質量放出(CME)と呼ばれるものだ。こうした放出が起きるのは、太陽の磁場の穴から、高荷電粒子が吐き出されたときだ。高荷電粒子は、地球ではオーロラを生み出す。左上には、画面を横切る金星が見える。水星も左下に写っている。PHOTOGRAPH BY NASA GODDARD 4/6月の周囲にも、コロナ(光冠)が見られる場合がある。それは、地球の大気が原因だ。地球大気が特定の条件下にあると、大気中で散乱した光によって、光冠が見えるようになるのだ。PHOTOGRAPH BY JAMIE COOPER/SSPL/GETTY IMAGES 5/6金星はかつて活火山に覆われていた。その激しい歴史は、金星に傷跡を残した。この円形の構造は、大昔の溶岩流が生んだもので、コロナ地形と呼ばれている。「アルテミス谷」と呼ばれるこの領域全体は、直径2,000マイル(約3,200km)ほどにわたって広がっている。PHOTOGRAPH BY NASA/JPL 6/61991年、米航空宇宙局(NASA)の探査機「マゼラン」は、金星表面に走る亀裂とコロナ地形を写真にとらえた。比較的新しい衝突クレーターと、プレートテクトニクスにより生じた亀裂を見ることができる。大きな円形の構造は、過去の火山活動でできたコロナ地形だ。PHOTOGRAPH BY NASA/JPL

新型コロナウイルスに感染しない場所を知っているだろうか? それは、宇宙である。

「「宇宙のコロナ」を探し求めて:今週の宇宙ギャラリー」の写真・リンク付きの記事はこちら

ただし宇宙では、別のコロナに遭遇する。こちらのコロナは、太陽やほかの天体を取り巻く美しい光の環のことだ。

コロナという言葉の語源は、「冠」を意味するラテン語にある。太陽のコロナは、太陽の大気のなかでも最も外側にあたる領域だ。このもやのようなオーラは、太陽の表面から放出されるプラズマでできている。

コロナが最もよく見えるのが、皆既日食のときだ。めったに起きないその現象に太陽物理学者が大興奮するのは、そのせいでもある。今回のギャラリーでは、手洗いの必要がないコロナを探し求めて、太陽系を飛びまわってみよう。

そしてこちらから、ほかの宇宙の写真もご覧いただきたい。