ユヴェントスはトラブルを抱えているのか photo/Getty Images

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リーグ戦では2位、コッパ・イタリアでも準決勝まで勝ち残るなど、ユヴェントスは決して悪いシーズンを過ごしているわけではない。ただ、イタリアを長く圧倒してきた無敵感が失われている。

13日に行われたコッパ・イタリア準決勝1stレグでもミランと1-1で引き分けており、終盤までリードを許す苦い展開だった。パスミスも多く、サポーターもフラストレーションが溜まったことだろう。

英『Daily Mail』はユヴェントスが上手くいっていない理由をいくつか挙げているが、指揮官マウリツィオ・サッリは悲願のチャンピオンズリーグ制覇へ改善していけるだろうか。

1.新戦力が機能していない



昨夏にはDFマタイス・デ・リフト、ダニーロ、MFアーロン・ラムジー、アドリエン・ラビオら実力者を加えたが、いずれも100%満足できる状況にはない。1番の目玉はアヤックスから加えたデ・リフトだが、守備面ではまだ不安定なところがある。

ラムジーにはすでに今夏の退団説まで浮上し、ラビオに関しても同メディアはプレイスピードを欠いていると厳しい評価だ。

2.ロナウド以外のゴールスコアラー不在



クリスティアーノ・ロナウドが得点ペースを上げてきたのはポジティブな要素だが、他の選手がゴールに絡めていない。パウロ・ディバラもアシストでは大いに貢献しているが、2020年に入ってからはまだリーグ戦での得点がない。

さらなる問題はゴンサロ・イグアインで、リーグ戦では直近10試合で1得点しか決めていない。ロナウド頼みになっているのは気がかりで、今は得点部分に問題を抱えていると言っていい。

3.サミ・ケディラの不在



ラムジー、ラビオがあまり機能していないこともあり、ケディラの穴が大きく感じられる。12月1日から離脱が続いており、それからチームはリーグ戦で3つも黒星を喫してしまった。ケディラは派手さこそないが、攻守両面にハードワークできる縁の下の力持ちだ。

同メディアも中盤のフィルター役としてケディラを評価しており、ケディラ離脱から黒星が増えてきたのは気がかりだ。

4.マウリツィオ・サッリの戦術が合っていない



これを言ってしまえば最後という気もするが、同メディアはサッリが好む選手がチームに揃っていなかったと主張する。サッリが敷く[4-3-1-2]と[4-3-3]のどちらも満足に機能してはいないとの評価で、ナポリ時代のような流れる攻撃は実現できていない。ミラン戦で何度か見せていた不用意なパスミスも戦術が噛み合っていない理由の1つと言っていいのかもしれない。

果たして今の状況でリーグ制覇、コッパ・イタリア制覇、チャンピオンズリーグ制覇を達成できるのか。インテルが奮闘しているとはいえ、ユヴェントスがスクデットを逃すのは許されない。最低でもイタリア支配を継続するのがサッリのミッションだ。

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