大人気コミックを原作に、ノートに名前が書かれた人が死んでいくという物語設定がセンセーショナルとなった「デスノート」シリーズ。

藤原竜也と松山ケンイチ主演、金子修介監督作として前編・後編で公開された2006年の劇場版は大ヒットを記録。続いて主人公・夜神月の宿敵Lをメインに据えたスピンオフ作品もスケールアップとともに話題作となる。

2015年にはミュージカルが初演され、シリーズ初のテレビドラマ化も実現。2016年には前作から10年後の世界を舞台に、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉ら旬の人気実力派俳優たちがシリーズの世界観を引き継いだ。

今回は、そんな「デスノート」シリーズの映像作品をまとめて紹介する。

DEATH NOTE デスノート』(2006)

死神リュークが落としたノート……。それは名前を書かれた者が死ぬという恐るべき「デスノート」であった。ノートを拾った夜神月(藤原竜也)は、世直しのために犯罪者の名前を次々書き込んでいく。しかし相次ぐ不審死を疑い捜査に乗り出した警察は、名探偵L(松山ケンイチ)に調査を依頼するのだが……。

「週刊少年ジャンプ」で連載された人気コミックを、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)や『あずみ2 Death or Love』(04)の金子修介監督が映画化。ノートに犯罪者の名前を書き、やがて人々から崇拝されるようになる主人公を人気演技派俳優・藤原竜也が熱演し、大ヒットを記録した。

『DEATH NOTE デスノート the Last name』(2006)

「デスノート」を拾い、犯罪者を次々この世から抹殺していったことから神と崇められるようになったキラこと夜神月(藤原竜也)は、警察が送り込んだ名探偵L(松山ケンイチ)と直接対決をすべく、キラ対策本部へ乗り込む。一方、他の死神のノートを手にした弥海砂(戸田恵梨香)が第2のキラを名乗り始めるのだった。

空前の大ヒットを記録し日本映画界を瞬く間に席巻した前作に続き、金子修介が監督を担当した後編。主人公を熱演する藤原竜也と宿敵を怪演する松山ケンイチ両者の演技対決は当然大きなみどころだが、第2のキラを名乗る謎の少女を演じる戸田恵梨香の存在感にも注目。

『L change the WorLd』(2008)

死神が人間界に落としていった「デスノート」の強大な力によって日本中を震撼させたキラの暴走を阻止しようとする天才探偵L(松山ケンイチ)。そんな彼の前にさらなる難事件が立ちふさがる。タイで発生した新型インフルエンザによるバイオテロに端を発する事件の解決に乗り出すのだが……。

藤原竜也主演、金子修介監督による前編・後編が大ヒットを記録した「デスノート」シリーズのスピンオフ作品。神と崇められたキラとの対決に挑んだ名探偵Lを主人公に、もうひとつの難事件解決までの様子が描かれる。監督は『リング』(98)の中田秀夫が担当。サイドストーリーながら圧倒的スケール感がある。

『デスノート』(2015)

大学生の夜神月(窪田正孝)は、死神が落とした一冊のノートを手にする。それは書かれた名前の人間が死ぬという「デスノート」だった。犯罪者の名前を次々ノートに書き込む月。一方、事件の真相解明に躍起になるインターポールは名探偵として名高いL(山粼賢人)に調査を依頼するのだが……。

劇場版シリーズを通してスマッシュヒットを放った「デスノート」シリーズ初のテレビドラマ化作品。キャラクター設定に若干の違いはあるものの、シリーズの世界観はテレビドラマ版で変わらない。旬の若手俳優である窪田正孝と山粼賢人が主人公たちを熱演し、新たな風を吹き込んだ。

『デスノート Light up the NEW world』(2016)

死神リュークが落とした「デスノート」の協力な力によって犯罪者たちをこの世から次々消し去り、神と崇められた夜神月と彼の野望に挑む天才探偵Lが繰り広げた壮絶な「キラ事件」から10年の月日が経った。再び、死神が地上にデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥っていた。三島創(東出昌大)率いるデスノート対策本部が奔走する中、無差別殺人事件が多発するのだった。

大ヒットを記録した「デスノート」シリーズの続編となる本作では、夜神月とLの死後、高度な情報技術が飛び交う社会で新たな闘いが幕を開ける。監督は『GANTZ』(11)などVFX技術を駆使した映像表現に定評のある佐藤信介が担当。主演の東出昌大の他、池松壮亮、菅田将暉と人気若手俳優が豪華共演を果たした。また2006年版『デスノート』で弥海砂を演じた戸田恵梨香が、同じく弥海砂役で登場したことも話題となった。

『デスノート NEW GENERATION』(2016)

「デスノート」の恐るべき力を駆使した夜神月に関心を持つ三島創(東出昌大)は、特別捜査官としてデスノート対策本部に入り、天才探偵Lの後継者とされる竜崎(池松壮亮)は、デスノート対策本部に招かれることになり、キラによって過去の恐怖から解放された紫苑優輝(菅田将暉)がサイバーテロを行なうまでのそれぞれの物語。

2006年に前編・後編で劇場公開され大ヒットを記録した「デスノート」シリーズのHuluオリジナルドラマ作品。2016年の『デスノート NEW GENERATION』の劇場公開に合わせてHuluで配信された。監督は佐藤信介が担当。劇場版の主要キャラクターたちの過去と現在にいたるまでの姿が克明に描写される。

その他にもアニメ作品、またNetflixオリジナルでハリウッドリメイクされた『Death Note/デスノート』(17)もある「デスノート」シリーズ。あなたはどのシリーズが好きですか? 久々に観直してみるのもおすすめですよ。 

【文・チャーリー】

(C)2008「L」FILM PARTNERS (C)2008「L」PLOT PRODUCE(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS