アジア製のミラーレス交換レンズ! F1.1で格安で個性的なレンズにビックリ

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デジタルカメラ市場は、スマートフォンのカメラ機能の充実により苦戦を続けています。
そんな状況の中、元気なのがミラーレスカメラ市場です。
最近では、各社からフルサイズミラーレスモデルも登場し、アマチュアからプロまで利用できるカメラが出揃ってきました。

各社とも、スマートフォンのカメラ機能とは異なる高画質やレンズ交換を大きくアピールしています。

ミラーレスカメラの普及が進んだことで、交換レンズの世界にも新しい動きが出てきました。

これまではメーカー製レンズが中心だった交換レンズですが、多くのメーカーが参入するようになってきたのです。日本メーカーの独壇場だった一眼レフに比べて、ミラーレスカメラでは、多様なレンズメーカーが参入しています。

特にアジア系の会社は、個性的なレンズをリリースしているのです。
今回は、二つのメーカーのレンズを紹介します。

まず、中国メーカー「七工匠」(7artisans)です。
七工匠は、各社のミラーレスカメラ用のマウントレンズを出していますが、特にライカを意識した大口径レンズに注目が集まっています。

今回は、50mmレンズでF1.1という大口径で、ライカマウントのレンズ「7artisans 50mm F1.1」を紹介します。
ライカマウントではありますが、マウントアダプターを利用することで、各種ミラーレスカメラで利用が可能です。

焦点距離は35mm判換算で50mm、マニュアルフォーカス、フルサイズ対応、絞りはF1.1-F16、
最短撮影距離:0.7m、質量約400gという大口径レンズです。
特出すべきは、絞り開放のF1.1という明るさです。
各社の大口径レンズはF1.4が最高の明るさの中、さらに明るいF1.1を実現しています。そして、大口径レンズは価格が高くなる傾向がるのですが、リーズナブルな価格で提供されている点も注目なのです。


7artisans 50mm F1.1


作例をみてみましょう。
カメラはソニーα7IIを使用しており、ライカM-ソニーEマウントアダプターを介してレンズをマウントしています。


7artisans 50mm F1.1作例



7artisans 50mm F1.1作例



7artisans 50mm F1.1作例



次はタイのメーカー「GEEKSTER」です。
GEEKSTERは、アジア系のレンズメーカーの販売ショップですが、オリジナルブランドのレンズも販売しています。
WEBページでは海外販売に触れていないのですが、LINEアカウントでショップに連絡をとり、輸入販売の対応をしてもらいました。
購入したのは、GEEKSTER 35S 35mm F1.1 フジXマウントのレンズです。
このほかにソニーEマウント(APS-C)、マイクロフォーサーズマウント、キヤノンEOS Mマウント、ライカTLマウントが用意されています。
マニュアルフォーカスのレンズで、レンズの詳細な情報は不明です。
レンズフードが付属していました。F1.1と大口径ではありますが、小型でリーズナブルなレンズです。

作例を見てみましょう。
カメラは富士フィルムX-E1を使用しています。APS-Cのため、35mm換算で約53mm相当になります。


GEEKSTER 35S 35mm F1.1



GEEKSTER 35S 35mm F1.1作例



GEEKSTER 35S 35mm F1.1作例



GEEKSTER 35S 35mm F1.1作例


どちらのレンズも、メーカー純正品の高性能なレンズとの比較では劣りますが、このレンズでしか撮れない個性的な絵柄を持っています。

マニュアルフォーカスや個性的な描写を求めているユーザーにお勧めです。


執筆 伊藤浩一