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Twitter上に表示される広告を迷惑に思う人は多いはずですが、Twitterにとって広告主からの広告費は主要な収益源です。そんな広告を、「Twitter上でのフォロワー数が多く人気のあるユーザーには少なめに、フォロワー数の少ないユーザーには多めに表示させていた」ことをTwitterが認めました。

Twitter blames ad problems for Q3 2019 earnings miss

https://www.cnbc.com/2019/10/24/twitter-blames-ad-problems-for-q3-2019-earnings-miss.html

Twitter admits that it showed more ads to less popular users - The Verge

https://www.theverge.com/2019/10/24/20930771/twitter-ads-popular-verified-accounts-more-experience-earnings

Twitterは2019年10月23日に第3四半期の決算を発表し、「広告技術のバグによって売上高と純利益が予測を下回った」と述べました。2019年8月、Twitterは「一部のケースでユーザーデータの意図しない共有やカスタマイズ広告の表示が行われるバグがあった」と公表。2019年8月5日の時点でバグは修正されたそうですが、広告システムそのものの修復は記事作成時点でも継続されています。

Twitterで意図せずユーザーデータの共有やカスタマイズ広告の表示が行われるバグが発覚 - GIGAZINE



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Twitterで表示される広告は、プラットフォームにアクセスするデバイスの情報やTwitterに関するユーザーデータといった情報をもとに、エンゲージメントの高いターゲットに絞って表示させることが可能。宣伝のためにTwitter上に広告を表示させたい広告主は、こうした側面を加味して広告にかけられるコストを決定しています。

広告主たちはオークション形式で入札を行っているため、広告主がTwitter上に表示する広告枠に高い価値を感じているほど、入札額は高くなります。ユーザーデータに基づくターゲット広告は広告主にとって魅力的ですが、バグ修正によって有効なユーザーデータが減少した結果、広告主は入札額を減らしたり、一時的に広告を取り止めたりしているとのこと。

Twitterの最高財務責任者であるネッド・シーガル氏は、「オークションベースのサービスが持つ素晴らしい点は、物事が自然に調整されることです。広告主は広告フォーマットの需要を見て、彼らにとって理にかなった価格で入札します。また、時には広告主が物事が変わるまで入札を停止するか、別のプラットフォームで広告を打ち出すこともあります」と述べています。



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収益減少に伴い、Twitterはプラットフォーム上で表示する広告について、「プラットフォーム上で人気を集めているアカウントへの広告表示を増加させている」と発表しました。Twitterの広報担当者がテクノロジー系メディアのThe Vergeに語ったところによると、「歴史的に、フォロワー数の多いユーザーは少ない数の広告を見てきました」とのこと。

Twitterはこれまで、フォロワー数の少ないユーザーに対しては多くの広告を表示し、フォロワー数の多いユーザーには少ない数の広告を表示させるという戦略を取ってきたそうです。この戦略についてThe Vergeは、「人気のあるユーザーに対して優れたエクスペリエンスを提供し、プラットフォームにとどまるように奨励するものです」と指摘。

しかし、広告収益の減少によって従来の方針を転換したため、Twitterはユーザーに対する広告表示の回数を均一化したとのこと。記事作成時点では、フォロワー数の多いユーザーに対して、これまでより多くの広告を表示させているそうです。



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