南アフリカに敗れ、8強でW杯を終えたラグビー・日本代表【写真:荒川祐史】

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大会公式ツイッターは「親愛なる日本へ、想い出をありがとう」と感謝

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。過去2度の優勝を誇る強豪に対し、日本は健闘及ばず3-26で敗れ、涙をのんだ。試合後、選手は客席に整列し、リーチを中心にそろってお辞儀。ともに戦ったファンに感謝した印象的なシーンを動画付きで公開し、さらに「親愛なる日本へ、想い出をありがとう」と盛り上げた日本を称え、海外ファンからは惜別が届いている。

 選手とファンが一つになった。試合後、客席に向かって整列した日本の選手たち。敗れて責める声なんて微塵もない。大きな歓声と拍手でファンが出迎える。その中心でリーチ・マイケル主将が前に出て、頭を下げる。選手たちも一緒にお辞儀。一層、大きくなる歓声。日本を牽引した主将は右拳を突き上げ、選手たちとともに応えていた。

 “桜のジャージ”をまとった男たちが演じた快進撃。大会を大いに盛り上げ、世界に鮮烈なインパクトを残した。大会公式ツイッターの英語版アカウントは、上述のシーンの動画とともに、こう記している。

「親愛なる日本へ あなたたちは素晴らしく、見ていて嬉しかった。想い出をありがとう」

 このように称賛。開催が決まった当初は盛り上がりを不安視されていたことも事実だったが、日本の快進撃でそんなものは吹き飛ばした。海外ファンも思いを同調させるように、多くのコメントを寄せている。

「素晴らしいワールドカップ」
「たくさんの愛を送ります」
「日本に多大なるリスペクト」
「サヨナラ、勇敢な日本」
「すぐさま日本をラグビーチャンピオンシップに!!」
「アメージングな開催国」
「彼らは卓越していた」
「日本は偉大なチームであり、開催国だった」
「日本の歴史は今、始まったばかりだ」

 日本の快進撃は8強で終わった。しかし、勝ち進んだ南アフリカを筆頭に、頂点を目指す4か国が週末から新たな戦いに挑む。W杯はまだ終わっていない。大会とともに、日本は歩み続ける。(THE ANSWER編集部)