ノーベル賞の受賞発表、なぜマスコミの取材スタイルは変わった?
発表当日はマスコミ各社が喜びの表情をいち早く伝えようと、全国各地の大学や研究機関で待機する。最近は少なくなったが、20年ほど前は研究室に直接押しかけ、有力候補を発表前から取り囲むこともしばしばだった。
ある研究者は記者らが机の周りで黙って見守る中、パソコンをいじりながら時間をつぶした。発表時間が迫ると緊張が高まった。記者の一人に電話が入り、別の人が受賞と分かるや、ほとんどの記者が5分以内に撤収した。
数年後、その研究者はマスコミをシャットアウトし、別室で待機するようになった。後にノーベル賞を受賞したので、近年は心穏やかにこの時期を迎えていると思う。毎年、複雑な思いを抱く有力候補も少なくないだろう。もし今年、受賞が決まったら、晴れやかな笑顔で積年の思いを吹き飛ばしてほしい。
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