NMB48が東京・NHKホールを皮切りに『NMB48 LIVE TOUR 2019』と題したツアーをスタートさせ、初日には太田夢莉が卒業発表し、ファンに大きな衝撃を与えた。そのツアーの千秋楽が、21日、愛知県芸術劇場で行われた。

ツアーには東由樹・石田優美・泉綾乃・梅山恋和・太田夢莉・大田莉央奈・加藤夕夏・川上千尋・小嶋花梨・塩月希依音・渋谷凪咲・上西怜・白間美瑠・谷川愛梨・南羽諒・村瀬紗英・安田桃寧・山本彩加・山本望叶・吉田朱里・横野すみれの21名が出演。


本編スタート前に前座として研究生の横野すみれが登場して卒業生の渡辺美優紀が歌った『やさしくするよりキスをして』を披露。ツアーの初日から前座で歌っていることもあり、すでに横野の持ち歌のような感じにも思えてしまうほど板に付いた感じが出てきている。

本編スタートは和太鼓にあわせて『RIVER』からスタートした。今ツアーのテーマがお祭りということもあり、お神輿の上に白間美瑠が乗り、歌いだすという意表を突いた形でコンサートの幕明けとなった。そこから『HA!』『ワロタピーポー』『床の間正座娘』とノリノリ楽曲が続き、序盤から尋常じゃない盛り上がりを見せてくれた。

ユニット曲のコーナーでは『ピンク色の世界』『太宰治を読んだか?』『どしゃぶりの青春の中で』『フロムの恋人』『ジッパー』と続いた。『ジッパー』で横野すみれがセンターを担当することに。ここで横野がセンターで登場するなんて誰が思っただろうか。まさかのサプライズに会場から大きなどよめきが起きた。さらにユニット曲コーナーの最後には『わるきー』を山本彩加が歌うのだが、本家を超えるような小悪魔っぷりを発揮し、これまでのあーやんとは違った魅力を見せてくれた。。

後半には『欲望者』『高嶺の林檎』『ナギイチ』『僕らのユリイカ』『北川謙二』『僕だってないちゃうよ』を一気に歌い上げた。そして最後は最新シングル曲『母校へ帰れ!』で本編の幕が閉じた。

会場が暗転するとアンコールとして「NMB48」が発動された。そのアンコールに応えメンバーが再び登場するのだが、ステージではなくメンバーは観客席に登場した。そこで『まさかのシンガポール』『らしくない』を歌い、5階席まである会場の隅から隅まで練り歩き、ファンの目の前で歌ってくれた。素敵なサプライズである。

再びステージに戻ったメンバーは『君と出会って僕は変わった』『ササササイコー!』『青春のラップタイム』と歌いコンサートの幕が閉じた。

千秋楽を終えたキャプテンの小嶋花梨は、「コンサートツアーの千秋楽を迎えましたけど、私自身としてはキャプテンの役割はちょっと多かったのかなと思いました。キャプテンの私がへなちょこで悔しい気持ちと申し訳ないなということをすごく思ってしまいました。このツアーで思ったのは、メンバーが言葉を言わずに抱きしめてくれたり、メンバーが私の気持ちを悟ってくれて、メンバーに支えられてました。このメンバーの支えをこのツアーで学べてすごくよかったです。スタッフのみなさん、ファンのみなさんも支えてくれています。全国にNMB48を応援してくださる方がいるんだなとツアーを通して感じました。一歩ずつ今のNMB48が前に進んでいるんだなと確認することができました。言葉足らずで上手く伝えられないところもありますけど、泉綾乃や大田莉央奈などの若手を中心に、前に進む気持ちのメンバーもたくさんいるので、これからの9周年、10周年とと突き進んでいくので、NMB48を応援してください」とコメントした。

なお10月5日はNMB489周年コンサートが大阪城ホールで行われる。


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取材・文/ブレーメン大島