是枝裕和監督の新作『真実』日本語吹替版に宮本信子、宮粼あおい、佐々木みゆが参加する。

国民的大女優ファビエンヌが【真実】というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」が炙り出されていく本作。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる国民的大女優ファビエンヌ役に宮本信子、ファビエンヌの娘で脚本家、ジュリエット・ビノシュが演じるリュミール役に宮粼あおい、リュミールの娘シャルロット役には、『万引き家族』でも注目を浴びた子役・佐々木みゆが抜擢された。是枝監督は吹替版でも、みゆちゃんには台本を渡さず、従来の口伝えの演出で台詞を収録した。

是枝裕和監督 コメント

宮本さんの凛とした声と、背筋のピンとした佇まいは、まさにカトリーヌさんにぴったり重なると思いましたし、宮粼さんは声のお仕事もご一緒させて頂いたことがあるのですが、その繊細な表現力はもう、唯一無二だと思ってましたので、ビノシュさんとの年齢差は気になりませんでした。ダメ元で僕から提案したお二人が、お二人とも、思いがけずお引き受け頂けて、監督としてこんなに嬉しいことはありません。もう一つの『真実』に出会うのを僕自身楽しみにしています。

宮本信子 コメント

洋画の吹き替えは初めての事なので、出来るかどうかとても不安で正直悩みました。でも是枝監督からお声掛け頂いたのですから、受けて立たなくては宮本信子はダメだわ!と思いまして。「どうなるか分かりませんが、一生懸命やらせていただきます」とお伝えさせていただきました。真実は一つではないですし、それを『一つであるべきだ』ではなく、色んな風に見られるんだよと言ってくれるような作品だと思います。

宮粼あおい コメント

初めてのことに、何をどうしたら良いのか不安いっぱいでスタジオに入ったのですが、始まってみたらとても楽しく…自分がジュリエット・ビノシュになったかのような幸せな錯覚を味わいながらの贅沢な時間でした。また新しい形で是枝監督の作品に関わらせていただけたこともとても嬉しかったです。

佐々木みゆ コメント

吹き替えのお仕事をするのは私のあこがれだったので、是枝監督からお話をもらったときはとてもうれしくて不思議だなーと思いました。初めてなので、さいしょはちゃんとできるかな?と心配だったけど、シャルロットちゃんの役ができるチャンスは一回しかないからぜったいやります!と言いました。夢がかなって、今もとても幸せな気持ちです。

シャルロットちゃんは明るくて元気な女の子なので、吹き替えのときもたくさん笑って楽しかったです。

映画『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
※原題『La Vérité』はフランス語で「真実」の意

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