――彼氏が欲しいと思ったことは?
芳本 それはありましたけど、田舎から出てきた時の「頑張らなくちゃ」という気持ちの方が強かったから。もし電話番号をもらっても、「なにこれ?」となっていたかもしれないですね(笑)。

――グラビア誌での“ヌード寸前写真”も話題になりました。「あのみっちょんが、まさか!?」というインパクトが凄かった。
芳本 脱いではいないんですけどね。手ブラまでは余裕でしてました。

――どういう気分でした?
芳本 実は私、後半の方の写真集は自分の意見を結構、言ってるんです。雑誌の切り抜きを持って行き、「こういう写真が撮りたい」と提案したり。全身、泥んこのワイルドな感じで、前開きシャツの胸元をチラ見せ…とか。いろいろ楽しんでやってましたよ。

――自分で自分をプロデュースしていた?
芳本 そうですね。どうせ脱がないんなら、ギリギリどこまで表現できるかをカメラマンや編集者の方と話し合ったりして。「どう? これ見えてる?」と女性のヘアメイクさんと相談しながらポーズを決めたり。“私にはこういう一面もあるんだ”というのを見せたかったんです。事務所が描く、清純なイメージへの反発というか…。

――それは意外です。
芳本 ちょっと不良っぽく見えた穴の空いたジーンズを穿いたり、勝手にパーマをかけて叱られたこともありました。当時は自分のことを「体育会系」と称してましたからね。焼肉が大好きで、成人してからは酒豪も加わりました。
 私生活では1996年に俳優の金山一彦と結婚。2001年に女児を出産するも’13年に離婚。’16年7月に一般男性と再婚している。

――娘さんは18歳ですね。進路は?
芳本 今、浪人生なんです。数学が大好きで、現役の時は理系を受けて失敗したので、来年は文系で受験し直すと言ってます。

――芸能活動への関心は?
芳本 本人からは言ってきませんが、歌はすごく好きで、お芝居を見るのも好きです。今回の公演も、制作スタッフとしてネットやSNSでの宣伝活動を手伝ってくれてるんですよ。

――もしもやりたいと言ってきたら?
芳本 二世タレントさん、多いですからねぇ。でも、本人が本気でやり始めない限り、こちらから背中を押すことはないと思います。それに、もしもやるとなったら、私のアドバイスはものすごく手厳しいですよ。なにしろ、体育会系ですから(笑)。

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◆よしもと・みよこ=1969年3月18日、山口県宇部市生まれ。中学3年次にスカウトされ上京。1985年『白いバスケット・シューズ』でアイドル歌手デビューを果たす。