22番はすっかり右SBに定着。鮮やかなミドルシュートを決めた。 (C)Portimonense SAD

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 現地時間9月15日、ポルトガル・リーグの第5節が行なわれ、ポルティモネンセはホームに強豪ポルトを迎えた。試合は2-3で敗れたものの、この試合で移籍後初ゴールを決めた日本代表DF安西幸輝が称賛されている。

 右SBで先発した安西は、ポルトの左サイドハーフに入ったコロンビア代表FWルイス・ディアスと対峙。2点を先取された前半は押し込まれる場面が多かったものの、ディアスに決定的な仕事をさせず、72分に中島翔哉との交代に追い込んだ。

 試合終盤に攻勢を強めたポルティモネンセは74分、右サイドでの崩しからデネルが頭で押し込んで1点を奪い返すと、その3分後にこの男がやってのける。右サイドからカットインした安西が思い切りよく左足を振り抜き、鮮やかなミドルシュートをネットに突き刺した。

 これで2-2の同点に追いついたホームチームだが、後半アディショナルタイムに勝ち越し点を奪われて敗北。しかし、強豪に善戦した戦いぶりに、現地メディアは拍手を送っている。

 現地紙『DESPORTO』によれば、ポルティモネンセのアントニオ・フォーリャ監督は「負けはしたが、満足している」とコメントし、選手たちを称えた。

「我々は3ポイントを失ったが、ポルトという簡単ではない相手に対して、後半に夢のような戦いぶりを見せてくれた選手たちを、称えるべきだと思っている。失ったものはポイントだけだ、それ以外は素晴らしかった」

 安西のゴールについては、『DESPORTO』が「安西の魔法のようなゴール! ポルトの息を根を止める寸前まで追い込んだ素晴らしい偉大な1点だ」と絶賛。全国紙『A BOLA』も、「ポルティモネンセのサポーターたちは驚愕。試合を振り出しに戻したゴールはコウキ・アンザイによってもたらされた!」と綴っている。

 次節、ポルティモネンセは敵地でセトゥーバウと対戦。初ゴールで勢いに乗った安西は、すっかり定位置となった右SBでチームの勝利に貢献できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部