金融サービスでSDGs、オリコのあの手この手
オリエントコーポレーション(オリコ)は「持続可能な地域づくりへの貢献」を掲げる。国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも関連するテーマと捉え、多様な金融サービスの提供を通じて実現を目指している。
日本賃貸住宅管理協会によると、2014年時点で家賃債務保証会社を使う賃貸人の割合は、10年比17ポイント増の56%だった。オリコの家賃決済保証商品の取扱高も、18年度に前年度比42・7%増の7702億円に伸長した。19年度は同10%程度の伸びを見込む。
またオリコは、決済インフラの整備や構築が地域活性化に資すると考えている。これまで千葉や広島、北海道といった10エリアで、クレジットカードの利用促進キャンペーンを実施。「各地域で自治体さんを含めた、いろいろな関係性ができつつある」(同)。
政府が10月、消費増税に伴う経済対策としてキャッシュレス・消費者還元事業を始める予定であるなど、国を挙げてキャッシュレス決済の普及が図られている。オリコは「店舗側は人手不足の解決を考えないといけない。現金を扱う手間を考えると、キャッシュレスの方が全体のコストを抑えられる」(小沢一亮サステナビリティ推進室部長代理)ことも訴求していく考えだ。
多様な切り口でSDGsの実践を目指すオリコだが、自社内への浸透度合いについては「発展途上」(菊地室長)。そこで7月には本社の役員や部室長、首都圏の支店長といった約100人を対象に初めて「サステナビリティ経営セミナー」を開いた。幹部にSDGsに関する意識を高めてもらい、組織全体へ波及させる狙いだ。今後もこうした地道な活動を続け、一人でも多くの社員の成長を促すことが必要になる。
