「横浜知財みらい企業」認定のベンチャー企業ザイキューブ、破産
研究開発費が負担に
(株)ザイキューブ(TDB企業コード:985901059、資本金3400万円、神奈川県横浜市緑区長津田町4259-3、代表盆子原學氏)は、7月30日に東京地裁立川支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は上村剛弁護士(東京都千代田区丸の内3-3-1、東京丸の内法律事務所、電話03-3213-1081)。債権届け出期間は9月2日までで、財産状況報告集会期日は11月22日午後1時20分。
2018年末を含め横浜市から、独自技術やノウハウ等の知的財産を活かした経営に取り組み、優れた製品やサービスを作り出す中小企業「横浜知財みらい企業」として、当社は5回以上認定されていた。当社の積層型3次元LSI技術は様々な半導体デバイス分野に適用でき、各製品の小型化や高度化を担う重要な技術として期待されていたが、過年度の研究開発費負担が重く、財務面では繰越損失を抱え資本食い込み状態が続いていた。加えて、近年は補助金が減少していたうえ、企業からの受注も落ち込むなか、今回の措置となった。
申請時の負債は約2億190万円。