2回にア・リーグの2番手として登板したヤンキースの田中将大

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○ ア・リーグ 4 − 3 ナ・リーグ ●

<現地時間7月9日 プログレッシブ・フィールド>

 第90回MLBオールスターゲームが9日(日本時間10日)に行われ、アメリカン・リーグ(ア軍)がナショナル・リーグ(ナ軍)を下し球宴7連勝とした。日本人選手唯一の出場となった田中将大投手(ヤンキース)は、ア軍の2番手として登板。1回1安打1奪三振無失点の好投で勝利投手に選ばれた。

 球宴新記録の1試合10本塁打が飛び交った前年とは一転、今年は投手陣の好投が光った一戦。ア軍は先発のバーランダー(アストロズ)が、1回パーフェクトの快投スタートを切ると、0−0の2回は球宴初登板となる田中がマウンドに登った。

 先頭の4番・ベリンジャー(ドジャース)を空振り三振に仕留めると、続くアレナド(ロッキーズ)は中飛。二死から6番・ベル(パイレーツ)もボテボテのニゴロに仕留めたが、このアウト判定がチャレンジの末、セーフに覆った。田中は球宴初被安打となる内野安打を許したものの、続くコントレラス(カブス)を投ゴロに仕留め1回無失点。丁寧な投球で持ち味を発揮した。

 するとその裏、ア軍は8番・ブラントリー(アストロズ)の適時二塁打で先制。5回は9番・ポランコ(ツインズ)の適時内野安打で2点目を奪うと、7回は代打・ボガーツ(レッドソックス)の併殺打の間に加点したあと、二死無走者から同じく代打のガロ(レンジャーズ)が豪快なソロ弾を右翼席へ運んだ。

 ア軍投手陣は、5回まで5投手が無失点リレー。中盤以降にナ軍の反撃を受けたが、1点リードの9回をチャップマン(ヤンキース)が3者三振で締めた。

 ア軍は1イニングずつを9投手でつなぎ、ナ軍の反撃を3点に抑えた。田中の降板後に決勝点が生まれたため、田中に白星がついた。