ソフトバンク株で、ドコモやauユーザーでもスマホ代節約? 筆者は真剣のようだ(写真:Yagi-Studio/iStock)

日本株の商いは超閑散。6月28・29日のG20(大阪開催)直前までこんな状態が続くのだろうか。カリスマ投資家の内田衛氏はいつものようにマイペースでの売買。保有株の利回りにも注目していることもあり、今回はあの有名株で大胆な提案を。早速「株日記」で見てみよう。

【6月3日 月曜日】先週末の日経225先物は、90円安の2万0450円、NYダウは、354ドル安の2万4815ドル。1ドル=108.36円、1ユーロ=121.00円と円高進み、4カ月ぶりの円高水準。

引き続き円高が進み、日経平均は190円安の2万0410円と4日続落。そんな中でも携帯電話のソフトバンク(9434)は、14.5円高の1424.5円と高値引けで逆行高。

【6月4日 火曜日】日経225先物は、90円高の2万0450円、NYダウは、4ドル高の2万4819ドル。円高止まらず、1ドル=107円80銭台へ、日経平均は、2円安の2万0408円と5日続落。

優待目的銘柄のトラストが急騰!

【6月5日 水曜日】日経225先物は、370円高の2万0730円、NYダウは、512ドル高の2万5332ドルと今年2番目の上げ幅。大幅高の理由は、中国商務省が貿易摩擦は「対話によって解決すべきだ」との声明を出したことが好感された。また、アメリカのジェローム・パウエルFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)議長が、貿易摩擦の激化に懸念を示し、「景気拡大を持続させるため適切に行動する」と述べたことも買い材料となり、利下げ期待が強まった。日経平均は、367円高の2万0776円と大幅高し、6日ぶりの反発。

【6月6日 木曜日】日経225先物は、70円高の2万0800円。NYダウは、207ドル高の2万5539ドルと3日続伸。アメリカ長期金利が急低下、利下げ観測高まる。NY原油は、在庫が大幅増で5カ月ぶり安値。優待保有銘柄でレンタカーと中古車輸出のトラスト(3347)が、20円高(+10.1%)の218円と大幅高。東証2部上場ということもあり、普段出来高は少なく、昨日は1万3500株であったが、本日は279万9500株と大商い。大幅高した理由はわからないが、自動車関税に関係があるのかもしれない。平均買値約200円で5000株保有中。日経平均は、2円安の2万0774円。


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【6月7日 金曜日】日経225先物は、130円高の2万0870円、NYダウは、181ドル高の2万5720ドル。メキシコに追加関税の発動を遅らせることを検討と報道。日経平均は、110円高の2万0884円。関東で梅雨入り。

【6月8日 土曜日】日経225先物は、130円高の2万1050円、NYダウは、263ドル高の2万5983ドルと5日続伸。週間では、1168ドル高となった。1ドル=108.19円、1ユーロ=122.61円。

【6月10日 月曜日】外食のすかいらーくホールディングス(3197)が、23円高の2005円と高値引け。5月28日につけた年初来高値の2006円まであと1円まで上昇した。すかいらーくは、年2回(6月、12月)にガストやジョナサンなど店舗で使える株主優待を実施しており、優待権利取りの買いが入っているようだ。6月の権利付き最終売買日は、25日火曜日となっている。NYダウの5日続伸を好感し、日経平均は、249円高の2万1134円と続伸。

株主への姿勢が問われる総会シーズン

【6月11日 火曜日】日経225先物は、40円安の2万1110円、NYダウは、78ドル高の2万6062ドルと6日続伸。メキシコ関税見送りで安心感。値上がり目的で保有しているクレジットカードのジャックス(8584)が、9時02分、58円高の1994円をつけ、5月20日につけた1993円を1円抜き年初来高値を更新した。終値は41円高の1977円。

前回、ジャックスのテレビ新CMがテニスの錦織圭さんになったと書いたが、最近、テレビの野球中継で、札幌ドームが映ると、バックネット中央の一番いいところに、ジャックスの看板が出ているのが株主として気になる。

同社の本部は東京都渋谷区恵比寿にあるが、本社は北海道函館市にあるので、北海道の企業として札幌ドームに広告を出しているのだと思う。今月27日に行われる株主総会も函館で行われる。以前保有していた企業では、本社は大阪だけど株主数が東京のほうが多くなったので、総会開催場所を東京に変更した企業があった。

また、外食のワタミ(7522)は、東京で総会開催後、日を改めて大阪で経営説明会を開催していたり、パナソニック(6752)は、大阪での開催(G20大阪サミットの関係で、今年は神戸)を東京、名古屋でハイビジョン中継してくれる企業もある。他の企業も、このような配慮をぜひ、検討していただきたいと思う。

日経平均は、69円高の2万1204円と3日続伸。今日、ソフトバンクの3月期末配当が、証券口座に入金された。株主総会終了後の配当金支払いの企業も多いが、今月は固定資産税や住民税の支払いがあるので、少しでも早く支払いしていただけると個人的にうれしい。

【6月12日 水曜日】日経225先物は、40円安の2万1170円、NYダウは、14ドル安の2万6048ドル。日経朝刊1面に「消費税10月10%明記」と経済財政運営の基本方針の素案を公表したとあった。過去には、2015年10月、2017年4月の予定を2回延期してきたが、いよいよ3度目の正直、政府は消費税増税を決めたか。

ジャックスは、連日の年初来高値更新で、9時19分には、76円高の2053円の高値をつけ、終値は54円高の2031円。政府は国策でキャッシュレス化を推進しており、消費増税となる10月以降、景気対策として9カ月間キャッシュレスで支払うポイント還元策の実施を計画しており、ジャックスの上昇はその反応かもしれない。日経平均は、74円安の2万1129円と4日ぶり反落。

ステーキのあさくま(7678)をIPO(新規公開)で1250円の上限で申し込む。上場日は、6月27日。

【6月13日 木曜日】日経225先物は、80円安の2万1040円、NYダウは、43ドル安の2万6004ドル。ジャックスは、9時08分、51円高の2082円の年初来高値をつけ、引けでは15円高の2046円と3日続伸。しかし、同じクレジットカード会社のオリエントコーポレーション(8585)(以下オリコ)は、1円安の110円と冴えない。持ち合い解消の売りで上値が重いようだ。日経平均は、97円安の2万1032円と続落。

【6月14日 金曜日】日経225先物(9月限)は、50円高の2万0990円、NYダウは、101ドル高の2万6106ドル。オリコは、9時01分、4円安の106円の年初来安値をつけ、引けでは1円安の109円。平均買値141円で15万株保有中であるが、なかなか下げ止まらないな。ジャックスは年初来高値でやっと含み損がなくなってきたと思ったのに、オリコは含み損拡大中(480万円)。日経平均は、84円高の2万1116円。

【6月15日 土曜日】日経225先物は、50円安の2万0980円、NYダウは、17ドル安の2万6089ドル。1ドル=108.55円、1ユーロ=121.65円。

トランプ大統領のメキシコへの関税をかけるとか見送るとかで、相場は大きく振らされており、難しい相場となっている。

毎月の携帯電話料金の負担を減らすには?

昨年の8月、菅義偉官房長官が「日本の携帯料金は4割程度、下げる余地がある」と発表し、報道によれば、会見でその時期を「2019年10月まで」と語っている。これは個人的な解釈だが、所得がなかなか増えない中、政府は10月から消費税を10%としたいので、携帯料金を下げた分で、2%分の消費増税分を負担させたいということのように感じた。

そこで生活防衛の案として、私が実践している毎月の携帯電話料金の負担を減らす方法を紹介したい。具体的には、6%(6月14日終値)を超える高配当利回り銘柄のソフトバンク(9434)をNISA口座(少額投資非課税制度のことで、配当金、売買益非課税)で買って、月々の携帯代をソフトバンクの配当金で賄うという案である。

ソフトバンクの今期配当予想は、9月、来年3月に1株当たり各42.5円(年85円)であり、NISA枠は年120万円なので、昨日(6月14日)の終値1412.5円だと800株で113万円だ。9月配当金は42.5円×800株で3万4000円もらえる。これだと月々5666円なので、携帯本体を一括で支払うか、格安携帯でないと厳しい。

来年になりNISA枠がまた120万円増えたら(株価が今と変わらない水準と仮定し)3月の配当権利日までに800株買い増しすると、来年の6月には、42.5円×1600株で、6万8000円もらえるので、月額1万1333円までなら配当金で賄える計算だ。そんなに投資資金がないよという方でも100株(約14万円)から買えるので、こつこつと買い増しすることも可能だ。

とくにソフトバンク携帯ユーザーが、ただ高い携帯代を毎月支払うのではなく、一度は支払ったとしても、半年ごとに支払った会社から配当金という形で全額キャッシュバック?できれば、携帯代金の負担感も少なくなるのではないかと思うのだが、いかがだろうか。

私は、ソフトバンク株をIPO(新規公開)価格1500円で3200株保有中、含み損はあるものの配当金で携帯代を超える金額を受け取る予定である。

以上、私ならこうしているという紹介であり、株価下落や減配の可能性があり、お約束するものではありません。投資は自己責任でお願いします。