期待大もいまだ手探り・・・eスポーツで地域振興はどこまでできる?
収益源の内訳を見ると、スポンサー料が7割以上を占め、放映権料、チケット販売などが続く。収益安定化には参加人口を増やし、チケット販売などの割合を増やすことが重要だ。カプコンは地方での開催実績を積むことで、収益モデルを早期に確立する考えだ。
注目度が高まる一方、試行錯誤が続くeスポーツ。一過性のブームに終わらせず市場拡大できるかは、自治体と企業の連携にかかっている。
eスポーツ市場の拡大に足並みを合わせ、業界としての共通ルールの形成も進みつつある。18年にゲームの知的財産権を保有する会社を巻き込む形で、日本eスポーツ連合(JeSU)が発足。賞金提供のあり方や選手育成、プロライセンスの発行などさまざまな議論が進む。JeSU設立によりeスポーツ市場が「社会的に理解されはじめた」(立命館大学映像学部の中村彰憲教授)。
中村教授は、今後の課題は「人口が少ない国内に固執すると、小さいパイの奪い合いに陥る。訪日外国人を見込んで展開すれば、地域振興にもつながる」と言う。eスポーツの世界市場は22年に約18億ドル(現状約11億ドル)に膨らむとの推計があり、「国際的な団体との連携も必要だ」と指摘する。
(文=大阪・園尾雅之)
