ドコモ、「5G」の料金プランは「使い放題」型か
NTTドコモの吉澤和宏社長は決算説明会にて、2020年にサービスを開始する予定の5Gの料金プランについて言及しました。

吉澤氏は5Gでの料金体系について「利用したデータ量に応じて料金が上積みされる形にはならない。"使い放題"のような体系になるだろう。通信料とサービス利用料を統合した料金プランも出てくるのではないか」と言及しました。

また、料金プラン時には、韓国などすでに5Gの商用サービスが開始している国も参考にするとしています。韓国での5Gサービスについて一例を挙げると、KTが「国内で無制限使い放題」という料金プランを月額約8000円で提供しており、日本国内での商用サービスもこれと大きく変わらない料金設定になるものとみられます。
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NTTドコモ5Gにおいて、「非通信領域」のサービスを拡充させて利益を確保する方針。吉澤氏は「ドコモは(現行の)だいぶ前から土管屋にはならないという方向性で進めてきた。5Gでもスマートライフ事業などで収益を上げていく」と戦略を説明します。

5G時代に向けた構想としてドコモは「マイネットワーク構想」を用意。これは、5Gのスマートフォンを"ハブ(中核)"のデバイスとして、スマホと連携する周辺機器を充実させていく、という一種の意思表示です。

5Gでは通信料金は廉価な水準に抑え、コンテンツや周辺機器などを充実されることで稼いでいく、というのがドコモの基本方針となっているようです。

ドコモはラグビーワールドカップの開催にあわせて、2019年9月20日より5Gのプレサービスを開始します。プレサービス時は一般ユーザーが契約する形ではなく、イベント会場でのスポーツやライブの中継などを通して、5Gの性能を体感できるようなサービスとなる予定です。