(写真左から)田中みな実、宇垣美里

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 前クールにオンエアされたドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)で女優デビューを果たした元TBSアナウンサーの田中みな実(32)。

 かつては“あざとい”“ぶりっ子”と同性から不人気だったが、近年は美容やボディメイクへの地道な努力を女性誌などで公表し、今や女性ファッション誌や美容雑誌にも引っ張りだこ。女性からの人気もグンと高まっている。

 また、美バストを生かした『anan』(マガジンハウス)の表紙での“肘ブラ”ポーズも話題を呼び、今後は“脱げる女優”になる可能性もあると言われている。

 一方、3月で同じくTBSを退社した宇垣美里アナウンサー(27)。後藤久美子や米倉涼子などそうそうたる美人女優が在籍するオスカープロモーションに所属し、今後は女優業にも関心があることを明かした。

 彼女はアニメ好きという趣味や、意外性のある“闇キャラ”とキュートなルックスのギャップが受けて、若い男性から女性まで人気が高い。

 今や、美貌や知性だけでは勝負できなくなってきた女子アナ業界だが、はたして“女子アナ→女優”に向いている元TBSアナはどちらなのか? 美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

田中アナの上手な戦略

──フリー転身後は、日常の美容ケアやダイエットの秘密などを女性誌で公表するなど、ありのままの姿が受けて、すっかり女性信者を増やした田中みな実さん! かつてのぶりっ子・媚び媚びキャラだったのがウソのようですね。

高須「今までも、“ちょっと年齢がいってて、可愛すぎない”のと、完璧美女には少し足りない感じがオジさんたちに受けていた。その層がうまく女性ファンにスライドしたね! “こんな普通な私だから、ヘアメイクやダイエットに努力してるんだ”っていうネタは親近感を持たせるには最適でしょう。自分の足りない部分を使うのが上手!」

──確かに、本格的な女優さんやアイドルとも違う、一歩近い存在の“アナウンサー”という地位をうまく生かした戦略です。

高須「にしても、この『anan』の表紙を見ると、だいぶボディシェイプされたようだね! 僕の『ミケランジェロ(TM)』(※編集部注:ミケランジェロ(TM)とは、彫刻のような理想的なボディを作り上げる施術方法のこと)ボディに匹敵するくらいじゃない?」

──田中さんは、今も週単位でジムに通っていることを公言していますし、ダイエットというより、魅せるボディづくりには熱心な気がします。

高須「なるほど、じゃあ気をつけたほうがいいことがヒトツ!! ちょっとヤセたら売れた、だからもっとヤセたら売れるんじゃないか? と思うこと!」

──え〜? 雑誌のインタビューなどを見ると、田中さんはなかなか、ダイエットを意識した生活を送っているように見えます。それがすごいと思っていたけど、ダメですか?

高須「田中さんに限らず、頬骨が高めで口が出ている骨格の日本人は、ほうれい線ができやすいもの。今すでに浅いほうれい線ができていることだし、これ以上ヤセるとそれがもっと深くなり、老け込む可能性大だよ」

──顔がヤセてシワっぽくなり、こけるという、芸能人の劣化あるあるですね!

高須「そうです! それに、シワは深くなると皮膚どうしが癒着します。そうなる前にヒアルロン酸注入などをし、早期ケアをすることでシワが悪化する予防もできる。なので田中さんは今、ヒアルロン酸の注入しどきでもありますね!」

──そうなんですね。目の下の影というか、窪みも気になりますが、この部分ってヒアルロン酸は注入できないんですよね?

高須「そんなことないよ! やっているクリニックは少ないですが、目の下専用のヒアルロン酸を打てば即、解消します。田中さんくらいなら、1ccくらい、ごく少量でいいでしょう」

宇垣アナの“闇キャラ”売りで注意すべきこと

──ところで、宇垣さんは可愛らしい見た目に反して、アニメ好きだったり、「私には私の地獄がある」と闇キャラ発言したり、番組降板を告げられてカップに入っていたコーヒーを壁に投げつけたと報道されるなど、気の強い面があるというか、なかなかギャップがあります。

高須「それは頭がイイね! ギャップって、その意外性に誰もが興味を持ってしまうものなんだよ。だからそこを使った宇垣さんは戦略上手! 田中さんもだけど、さすが難関のTBSアナウンサーに合格しただけあって、賢い!」

──確かに、おふたりとも見た目以外の理由でファン層を取り込むのがうまい印象ですね。

高須「ただ、宇垣さんは“闇キャラ”売りしてるだけに、芸風がエスカレートしないように注意かな! 芸人さんじゃないけど、ブレイクした一芸だけに頼ると飽きられちゃうからね。先輩の田中さんを見習って、芸風を変える見極めどきが今後のキモになってくるでしょう」

美的に判断すると、どちらのほうがきれい?

──人気がある反面、田中さんは「ぶりっ子」、宇垣さんは「性格が悪い」などとバッシングされることも多かったですが、そんなおふたりに、もっと好感度が上がる方法をアドバイスお願いします!

高須「田中さんは庶民派という点を、宇垣さんは自分の趣味などのキャラを売ることが今後も大事だと思います。そこで重要なのは、“万人に受けよう”としないこと! 全員に好かれるなんてことはないんだから、そこを意識しちゃうと途端につまらなくなっちゃうと思う。なので、今のキャラでブレイクしたことを忘れないことだね! 欠点を魅力に変える努力をしていれば、いいポジションでいられそうなふたりだとボクは思います!」

──田中さんと宇垣さんですが、美的に判断すると、どちらのほうがおきれいでしょうか?

高須「宇垣さんは、横から見ると歯の部分が少し出ていて、顔の幅が広い。田中さんのほうがパーツの配置がバランスよく、どちらがキレイかというより、田中さんのほうがバランス美人ということですね」

──なるほど。目がパッチリしているとか鼻が高いだけじゃなく、配置も大事なんですね。では、今後は女優業もやっていくと言われているおふたりですが、いわゆる“女優向き”の顔はどちらでしょうか?

高須「女優って難しくて、美人だから成功している人もいるけど、ブスゆえに成功する人もいる。なので、いかに自分の個性を生かす役を得られるかにかかっているでしょう。その点でいえば、年齢のぶんだけ手練手管に長けてそうな田中さんのほうが有利かもしれないね!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年、愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学医学部客員教授。
脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)