湯治のメッカで楽しむ、「癒し」の混浴体験 リピーター続出、信州の隠れた名湯【長野・鹿教湯温泉】
混浴女子とめぐる！ニッポン秘湯図鑑第十一回 長野県・鹿教湯温泉 つるや旅館 文・写真：蜜月檸檬
こんにちは、混浴温泉に魅せられて全国の秘湯をめぐっている蜜月檸檬です。毎回ひとつの混浴温泉にスポットを当てて魅力をお伝えしているこの連載。第十一回は、長野県の鹿教湯（かけゆ）温泉にある「つるや旅館」をご紹介します。
ムササビの巣箱がある混浴露天風呂 古くから湯治で栄えた鹿教湯温泉は、松本市と上田市をつなぐ山間にあります。静かな山里にあるため静養にも向いており、良質な温泉を求めて訪れる昔からのファンが多い温泉地です。
混浴温泉がいくつかあると知って初めて訪れましたが、素晴らしい温泉が湧き出ていることに驚かされました。
信州の澄んだ空気の中で入る混浴露天
つるや旅館は、鹿教湯温泉の中心地にあります。鹿教湯温泉にある混浴ができる旅館の中では大きめで、館内は新しく手入れがされています。
女性用の内風呂の奥から混浴露天風呂へ行くことができます。
混浴露天風呂は、木々に囲まれた清々しい空気の中にありました。
療養の湯と言われる鹿教湯温泉 プールのように広い長方形の湯船に少し熱めの温泉が湧き出ています。
お湯は透明度の高い柔らかく優しいお湯です。
女性は湯浴み着を借りることもできるので混浴でも入りやすいと思います。
混浴露天風呂のそばの木にはムササビの巣箱があり、ときどきムササビを見ることができるそうです。
鳥のさえずりが聴こえる自然の中で爽やかに混浴温泉を楽しむことができます。
洋風で明るい雰囲気の混浴内風呂
混浴露天風呂の隣には混浴の内風呂もあります。混浴温泉では珍しい洋風な造りです。内風呂はガラス張りになっていて隣の混浴露天風呂が見えます。外の光が差してとても明るい雰囲気です。
西洋風の混浴内風呂 内風呂にはコップが置かれていて飲泉もできます。鹿教湯温泉のお湯はマイルドで飲みやすいのが特徴です。飲泉で整腸作用などが期待できるそうです。
鹿教湯温泉はほとんどの旅館で飲泉ができます。
鹿教湯温泉のお湯で私がわかりやすく感じたのは、湯上りにピチピチとした肌になったこと。肌がつるんとした感触で驚きました。肌質など個人差があると思いますが、湧き出てすぐの温泉はより効果を感じることができるそうです。美肌効果を感じられるのは女性には嬉しいです。
伝統的な「湯治」を現代に受け継ぐ鹿教湯温泉
温泉入浴指導員でもあるつるや旅館のご主人は、
「湯治はよく出来た健康管理の方法です。温泉は体のリズムを整えて自然治癒力や免疫力を回復させる効果があると言われています。なかなか休みが取れない現代人も、年に1〜2回は温泉を利用した効率良い健康管理をしていただきたい」
と仰っていました。
趣のある外観のつるや旅館 鹿教湯温泉には「鹿教湯温泉療養所」がルーツの「鹿教湯病院」があり、温泉効果を医学的に活用しようという取り組みも行われています。
町ぐるみで温泉療養を考えている鹿教湯温泉。
保養や静養に向いていると言われてリピーターが多いのも納得です。
鹿教湯温泉には「つるや旅館」のほかにも、「河鹿荘」「ふぢや旅館」「天竜閣」など混浴ができる温泉旅館があり、いずれも日帰り入浴ができるので混浴温泉めぐりもできます。
昔からのひなびた雰囲気の混浴温泉があるのも魅力。
疲れている時は少しお休みを取って、鹿教湯温泉へ心も体も癒されに行くのも良いですね。
