提供:週刊実話

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 芸能界に新たな2世ブームが巻き起こっているが、元貴乃花の長男・優一のように“悪評”ばかりが目立つケースが増えているのも確か。そんな中、業界関係者のみならず一般ファンからも“愛されキャラ”として人気沸騰中なのが、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督の長男で俳優の工藤阿須加だ。

 「俳優としては決して目立つタイプではありませんが、ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)で、約100名の応募者の中からオーディションで選ばれ、父と同じポジションの投手を演じたことで評判になりました。昨年10月から日本テレビ朝の情報番組『ZIP!』の水曜パーソナリティーに起用されたことで、お茶の間の顔として知名度が一気にアップしましたね。常に周囲への気配りを怠らず、人当たりもいいので、スタッフ受けもかなりいいですよ」(番組制作会社関係者)

 2世タレントといえば、多くは鳴り物入りで芸能界入りし、いきなり大役に抜擢されるなど“親の七光り”パターンが恒常化しているが、工藤の場合は2012年のデビュー以来、端役から経験を積み、気が付けばバイプレイヤーとして引っ張りだこになったという苦労人でもある。

 「現在放送中のNHK朝ドラ『なつぞら』で、広瀬すず演じる主人公・奥平なつの幼なじみ役として出演することが発表されています。オンエア後はさらに話題になるでしょうね。なつの運命を左右する重要人物としての登場なので、役どころとしてはかなりおいしいと言えるでしょう。ほとんどの視聴者が工藤監督の長男ということを知らないくらいですから、2世タレントとしての“ゴリ押し”感も皆無です。端正な顔立ちなこともあり、女性ファンも増えそうですね」(テレビ雑誌編集者)

 工藤の朝ドラへの出演は16年放送の『あさが来た』東柳啓介役以来、2回目となるが、前回は最終話のみの出演だっただけに、『なつぞら』の露出度とは雲泥の差だ。周囲の話では父親の工藤公康も出演の決定に大喜びしたという。

 ネット上では
《2世の中で工藤君だけはホンモノ》
《「家売るオンナ」から気になっていたけど、今期の朝ドラに出るんだ。楽しみ》
《この人は全く嫌味がないのが素晴らしい》
《2世タレントの見方を変えてくれた人です》
《アフォな2世を見慣れたせいか、目からウロコがポロポロ落ちる》
 など、誰もが称賛の声を惜しまないのも工藤の人柄ゆえだろう。

 野球選手の息子といえば、長嶋一茂は別として、落合博満の息子・福嗣や桑田真澄の息子・Mattが有名。知名度において遅れをとっていた工藤だが、彼らを一気に抜き去るのも時間の問題かもしれない。