確かに自慢のオフェンス力は、この日は精彩を欠く結果となってしまった。アンテ・レビッチ、ルカ・ジョヴィッチ、そしてセバスチャン・ハーラーのFWトリオは「3人ともに、あまりにも多くロストしてしまっていた」と、アディ・ヒュッター監督はコメント。特にレビッチの対人戦勝率に至っては、わずか12.5%のみにとどまっている。

 一方でライプツィヒの猛攻に対しては、「長谷部、ヒンターエッガー、ヌディカ、そしてフェルナンデスらが、見事なパフォーマンスをみせてくれていた」と指揮官は賞賛。シュート数では15:6と圧倒されながらも、対人戦勝率ではライプツィヒを上回るなど耐え凌ぎ、前節のドルトムント戦に次ぐ勝ち点1の確保に成功した。

 特に先日加入したばかりのマルティン・ヒンターエッガーについては、主将アブラームの負傷により前節からいきなりの起用となり、その試合では対人戦勝率40%など苦しむ様子も見受けられたものの、今回のライプツィヒ戦では77.8%と見事な数字を記録。ザルツブルク時代からの恩師、ヒュッター監督の期待に応えて無失点に貢献している。

 また前半戦では、名だたる選手たちを抑えてポジション別ランキングCB部門で、ブンデスリーガ1位にランクされた長谷部誠も、この試合では対人戦勝率62%を記録。3バックの中心、リベロとして守備の安定化に貢献しており、この日のkicker採点ではそのヒンターエッガーらと共に、この試合最高の2をマークした。