ロボットにできない仕事は何?人の仕事はどのように変わる?
職場にRPA ストレス減・定時退社
あなたのオフィスにもロボットがいるかもしれない、と言われたら驚くだろうか。「RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)」。企業への導入が進んでおり、機械の手足こそないが、パソコンの中で人間に代わりデータの確認や書類作成といったルーチンワークをこなす。
システムを開発したビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(同港区)の湯川政延執行役員は「RPAの導入で削減できた時間で、人間を相手にした仕事を増やせるようになる」と指摘。導入は大手金融機関などが多いが、今後中小企業や地方にも広がっていくとみている。
民間調査会社のアイ・ティ・アールの予測によると、RPAの国内市場規模は17年度の35億円から、22年度には400億円に拡大。舘野真人取締役は「人手不足に加え、働き方改革で残業規制が入ったことも大きい」と指摘する。
どこでもロボ お片付けロボシステム
ロボによる仕事の代替は職場にとどまらない。18年のIT見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)」で大きな注目を集めたのは、プリファードネットワークス(PFN、東京都千代田区)の「お片付けロボットシステム」だ。PFNが開発したAIを搭載したロボが、床に落ちている物を判別し、アームでつかんで棚など所定の場所に戻す。声で指示を出すこともできる。
PFNの西川徹社長は「さまざまな仕事をこなすロボットの世界がやって来る」と予言。かつて工場や研究所だけで使われていたコンピューターは、今やどこの会社や家庭にもある。ロボでもそんな時代が来るかもしれない。
機能絞り自動化 人は隙間作業担当
AIやロボの発達に伴い、人間が仕事を奪われるという「脅威論」は根強い。だが、雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏は「今後15年程度では雇用に与えるインパクトは大きくない」と話す。人口減少や高齢化で労働力が不足する上、機械にできることには限界があるためだ。
