11月3日のワトフォード戦を最後にプレーできていない武藤。ベニテスには、そんな日本代表FWを起用するプランがあるのだろうか? (C) Getty Images

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 日本代表FW武藤嘉紀は今後、名門クラブの救世主となりえるのだろうか。

 今シーズンの開幕前にマインツからニューカッスル移籍を果たした武藤だが、ここまではその実力を発揮しきれているとは言い難い状況が続いている。

 プレミア開幕戦となった8月11日のトッテナム戦でデビューし、10月6日のマンチェスター・ユナイテッド戦(プレミアリーグ8節)で移籍後初ゴールを決め、鮮烈な印象を残したかに思われた武藤だったが、以降、公式戦での出場はわずか3試合のみ。しかも、直近7試合では出番ナシと、プレー機会が与えられていない。

 チームのほうも調子が上向いているかと言えば、そうでもない。10月時点で最下位に沈んでいた順位は降格圏外の15位まで回復したが、プレミアリーグにおける直近5試合の戦績は1勝2分け2敗と負け越している。

 さらに、個人に焦点を当てても状態は芳しくない。とりわけ、リーグ最低の14点しか挙げられていないFW陣は、主砲のサロモン・ロンドンが4ゴールと気を吐いている以外、アジョセ・ペレスとホセルが、それぞれ2ゴールを挙げたのみで、武藤の1ゴールを含めても、爆発力に欠けている感が否めない。

 ゆえにニューカッスルのファンは「武藤待望論」を提唱している。英サッカー専門メディア『HITC』がSNS上にアップされたファンのコメントを紹介している。

「なぜ、ムトウは使われないんだ?」
「ムトウにチャンスが与えられないのはなぜなんだ?」
「使いもしないムトウをなぜベンチに置いてるんだ? ラファ(・ベニテス)は馬鹿なのか?」
「真剣な話、なぜムトウじゃないんだ?」
「ムトウをもっと使うべきじゃないか?」
「ラファはムトウに使った大金をゴミにしたいようだ」

 サポーターからの相次ぐ疑問を知ってか、知らずか、指揮官のラファエル・ベニテスは、12月24日に開いた会見で武藤の起用について言及している。

「彼はとても上手く練習をこなしている。だから今後、短期間で続く試合のなかで出る可能性はある。チャンスはあると思うよ」

 各国リーグがウインターブレイクに突入する中、プレミアリーグはこれから年末年始の連戦を迎える。なかでもニューカッスルは厳しい日程が組まれており、26日にリバプールと戦った後、中3日で30日にワトフォード、そして来る新年も3日にマンチェスター・Uと激突する。なお、武藤はマンチェスター・U戦を最後にアジアカップに出場する日本代表に合流するため離脱する予定となっている。

 この厳しい連戦においては、何よりも選手のやり繰りが重要視される。そのため、ベニテスも示唆している通り、武藤にも少なくないチャンスは与えられるはずだ。あとは、そこでどれほどのインパクトを残せるかが、26歳の日本代表FWにとって重要になるだろう。