“支店経済”脱却したい…日本一起業しやすい街を目指す仙台市
「アシ☆スタ」は14年1月、仙台市産振事業団内に設置された。相談件数は飛躍的に伸び、17年度には12年度比約4・5倍の1175件。開業件数は同約6倍の114件となった。これまで支援後に開業した件数は400者以上ある。
取り組みの一つが「交流サロン」の設置だ。施設ではセミナーや交流会など、年約100回のイベントを主催する。以前は会終了後に集まるスペースがなかった。現在は多くの起業家が集まる場として親しまれている。セミナーを開催する際は安価で利用できる託児サービスも必ずつける。
相談員は常勤を含めて計9人を配置。中小企業診断士のほか、広報の相談ができるライターやITに詳しい税理士、登記に精通した行政書士など多様なメンバーをそろえる。開業候補地に相談員が随行するなど、丁寧な対応も評判だ。
18年に法人化した留学プランニング会社「JAPANESE STANDARD」(仙台市宮城野区)の秋葉淳社長も「書類実務の相談に親身に対応してくれ、事業内容にも鋭い意見をもらった」と語る。同事業団によると、利用者の開業後2年間の存続率は8割以上と全国比で2割ほど高い。「開業前の支援にカギがあるのでは」(赤羽課長)と語る。
仙台市では今後もさらに起業支援に注力し、“支店経済”に過度に依存した産業構造からの脱却を図りたいとしている。
(日刊工業新聞社・田畑元)
