12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦に向けて発表された日本代表のメンバーには、森保一監督の意図が現れていました。今回の特徴は、前回活躍したメンバーに加えて6人のワールドカップメンバーが招集されたことです。

また、前回のコラムでも書きましたが、今回森保監督は柴崎岳や原口元気のようにクラブでの出番が少ない選手も呼んだことで、選手のポテンシャルもちゃんと考慮するという方針を明確にしました。もっとも、柴崎や原口は森保監督がコーチとして参加したロシアワールドカップのメンバーですから、彼らの能力をしっかりと把握していたからだと思います。

10月の2試合で、森保監督は代表経験の浅い選手とワールドカップ組の組み合わせをどうするのか。ワールドカップ組が6人いるので、もし全員を同時に出すと経験の浅いフィールドプレーヤーは4人になり、数が逆転してしまいます、ですが僕はその選手起用はないと思っています。なぜなら今回重要なポイントは「融合」だからです。

選手の組み合わせを試しながら、ポジションの近い選手の相性はどうか、コンビネーションが築けるかどうかを見たいはずです。だったら、組み合わせればどうなるかわかるベテラン勢ばかりを起用しないでしょう。

経験の少ない選手とベテランを近くに配置して観察し、その中で来年1月のアジアカップメンバーには誰を選ぶか判断するのではないでしょうか。もしも僕が監督だったら、40パーセントぐらいのメンバーは今回で決めたいと思います。

一方で、森保監督にはまだまだ呼びたい選手がいるでしょう。前回ケガで辞退した山口蛍と大島僚太、途中離脱した杉本健勇、また、負傷中の香川真司などは、リストに当然入ってると思います。また、乾貴士が呼ばれなかったのには驚きましたが、同じポジションの選手が何人かいるため、今回は招集しなかったのだと思います。

前回、経験の浅い選手たちが大活躍したので、今回はベテランたちも気を引き締めてやってくるでしょう。大きな大会になれば、経験値の高い選手が必要なのは間違いないのですが、ワールドカップ組が全員は入れるとは思えません。今回も、日本選手同士のライバル心がぶつかり合う、緊張感の高い試合が見られるのではないかと期待しています。