三菱ふそうは親会社の独ダイムラーの自動運転技術を生かす

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 日系商用車メーカー各社が自動運転トラックの実現へ動き出す。三菱ふそうトラック・バスは19日、2019年末までにハンドルの操作や加減速をシステムが担う「レベル2」の自動運転が可能な大型トラックを発売すると発表した。親会社の独ダイムラーの自動運転技術を使う。UDトラックスは20年の実用化、日野自動車は25年度以降に「レベル4」の車両投入を目指す。各社は、自動運転技術の採用で運転者の負担軽減や安全性向上に貢献する考えだ。

レベル2:ステアリングと加減速の両方をシステムが運転を支援
レベル3:特定の場所でシステムが全ての運転操作を行うが、緊急時はドライバーへ運転を交代する
レベル4:特定の場所でシステムが全ての運転操作を行う

 三菱ふそうは大型トラック「スーパーグレート」にレベル2の自動運転機能を導入する。新搭載の「アクティブ・ドライブ・アシスト(ADA)」は三菱ふそうの定速走行・車間距離制御装置も生かし、あらゆる速度域でブレーキやアクセル、ステアリング(操舵装置)を制御する。前方の車両と車間距離を保つほか、道路の両側にある白線をはみ出ないようにするなど運転を支援する。

 衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5(ABA5)」も採用し、前方車や歩行者などに衝突の危険が迫った際、必要に応じて急ブレーキをかける。

 三菱ふそうのハートムット・シック社長は「自動運転でユーザーが利点を得られるのはレベル4から」との考えで、レベル2のトラックの投入でレベル4の実用化に弾みをつける。

 他社の状況では、UDトラックスは18年内に自動運転車両を開発し、20年にも特定用途で実用化することを目指す。

 いすゞ自動車と日野自動車は、自動運転システムの基本技術となる高度道路交通システム(ITS)などを共同開発し、18年度以降に投入する車両に搭載する。いすゞ自動車は米エヌビディアの画像認識などのプラットフォームを活用し、自動運転技術を搭載したトラックの開発に取り組んでいる。また日野自は、25年度以降に限定領域で高度な自動運転が可能となるレベル4以上の車両の導入を計画している。