IoTで熱中症対策、厚労省が研究支援に乗り出す
例えば、建設現場の作業員が着衣型のウエアラブル端末で生体情報を収集して現場の気象情報などと組み合わせて解析し、作業員の体調変化に関する情報を通知する取り組みも進む。また高度なデータ分析のみならず、作業員が倒れた際に異常を検知し、熱中症の疑いがあると判断するのにも活用したりする。
厚労省によると、職場で熱中症で亡くなる人は毎年全国で10人以上、4日以上仕事を休む人は400人を超える。同省は2018年から22年までの5年間で熱中症による死亡者数について前5カ年に比べ5%以上削減させる目標を掲げる。
そのため、事業者に対し、特に「緊急事態の措置の確認」を徹底するように呼び掛けている。体調不良時に搬送する病院や緊急時の対応の確認を職場で周知し、少しでも異常を感じたらためらわず、救急隊を呼んで医療機関にかかることが大切だとしている。
過去5年間の業種別の熱中症死亡者数では建設業が41人で最も多く、全体の約6割を占める。次いで製造業や警備業の順。
こうした事業者へ予防対策を促しつつ、発見・対応までの時間を短縮するIoTの有効性を調査し、被害を最小限に抑えて早期の職場復帰などに役立てていく。
