音声操作によるメッセージ送信など機能が充実するauホーム(イメージ)

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 KDDIはスマートフォンで家電を遠隔操作するホームIoT(モノのインターネット)サービス「auホーム」に小型家電の回収機能を加え、8月下旬に提供する。利用者はスマホで申し込み、自宅の不要な家電を段ボールで送るだけで廃棄できる。旧式の家電に対してはKDDIの電子商取引(EC)サイト「Wowma!(ワウマ)」での買い替えを提案する。家電の購入、操作、廃棄がスマホで完了する点をアピールする。

 KDDIは小型家電の回収を手がけるリネットジャパン(愛知県大府市)と提携し、同社が家電回収を担当する。各家庭から回収した家電は同社を通じて廃棄、リサイクルされる。

 利用者はパソコンや携帯電話といった小型家電の廃棄や買い替えのタイミングでauホームのスマホアプリから回収を申し込むと、自宅に回収キットが届く。段ボールに家電を詰めて送り返すことで、回収される。回収料金は利用者が別途負担する。

 auホームは2017年にサービスを開始。自宅にセンサーやカメラを設置すると、外出先からスマホで窓の開閉確認や自宅にいる家族とカメラを介して会話ができる。7月には米グーグルの人工知能(AI)スピーカーとの連携を深め、音声操作でスマホにメッセージを送信できる機能も搭載した。

 IDCジャパン(東京都千代田区)によると、国内のIoT市場は宅内の家電を遠隔操作できる「スマートホーム」分野が成長をけん引し、22年に12兆円(17年比約2倍)に達する見込み。KDDIはauホームを軸に、家庭内でのIoT需要を取り込み、市場を開拓する。