「ぶっちゃけ言うと…」と内田篤人が赤裸々告白【写真:Getty Images】

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川崎戦で1-4と大敗の鹿島、内田が指摘…「当てて次がない。蹴って次がない」

 J1鹿島アントラーズは21日のリーグ第9節、敵地川崎フロンターレ戦で1-4と惨敗した。

 鹿島の元日本代表DF内田篤人はチームの現状について「頑張っているけど噛み合わない」と分析。さらに「ぶっちゃけ言うと……」と内包している問題点を赤裸々に指摘している。
 
 鹿島は序盤から後手を踏んだ。開始5分にオウンゴールで失点すると、後半2分にもMFエドゥアルド・ネットに被弾。後半19分にMF永木亮太のFKが壁に当たり、そのまま吸い込まれて1点差に詰め寄った。だが直後の後半20分にDF小田逸稀のパスミスからMF中村憲剛に流し込まれると、同30分にもFW大久保嘉人に決められて1-4と大敗した。

 今季公式戦最多の4失点を喫した鹿島。後半21分までプレーした内田は「今のあんまり良くない状況のなか、フロンターレに来たらこうなるわなっていう」と試合を振り返り、川崎戦について分析を加えていく。

 事前のスカウティングもあり、「ある程度(川崎がパスを)出して動いてくるのはしょうがない」と覚悟していたという。もっとも最大の問題は「前半やられて、どうしてもこっちは引く。それに対抗するウチの動き方がない」という点だった。

「ぶっちゃけ言うと……」と前置きした内田は、チームの問題点を炙り出す。「(ボールを味方に)当てて次がない。(ボールを)蹴って次がない。単発というかね。それぞれが思っているし、頑張っているんだけど、それが噛み合っていない」と率直に明かした。さらに内田は鹿島のスタイルにも触れ、不安を口にしている。

「噛み合っていない」…その原因は「戦術もあるし、運もある」

「開幕して試合をやっていくなかで、俺らの形ってなんなのかなって考えた時、はっきりしていないのかなって」

 川崎戦の大敗を受けて内田の不安は膨らんだ。「フロンターレは出して動いて、みんながもらいに動く。鹿島はどうかなって考えたら噛み合っていない」と自らの見解を示した。「みんな頑張っている」と何度も繰り返した一方、問題の原因について「戦術もあるだろうし、ちょっと運もある」と掘り下げている。

「4冠獲るって聞いて、俺はここに入った。でも今のところ4冠獲るチームの戦い方じゃないね、厳しいけど」

 鹿島は次節(25日)、本拠地でヴィッセル神戸を迎え撃つ。常勝軍団と呼ばれたクラブはここからどのような巻き返しを見せるのか。名門クラブの真価が問われる。(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)