中国メディアは、「季節を問わず、花粉が飛んでいない日でもみんなマスクをしている」と、日本人がなぜマスクをしているのかという点で取材したようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・人民網は13日、日本人がマスクをしたがるのは、健康的な理由だけではなく、安心感を求めてであるとする記事を掲載した。

 記事は、「日本の街では、マスクを装着した人を至る所で見かける。老若男女問わず、そして季節も問わず、空港、地下鉄、商業施設など人通りの多い場所は『マスク族』が良く出没する地点である。当初は、春の花粉症に対処するためにマスクをしているのだと思ったのだが、やがて花粉が飛んでいない日でもみんなマスクをしていることに気付いた」としている。

 そのうえで、ある日本人が「マスクをするのは精神的な必要性から」と理由を回答したことを紹介。「いわゆる精神的な必要性というのは、安心感だ。どうしてマスクをすると安心感が得られるのか。女性曰く、化粧をしないで外出する時、マスクをしていれば他人から顔を注目されることがないとのこと。また、マスクはサングラス同様に他人の視線から逃れるうえで役に立つとの意見もある」と伝えた。

 そして、このように健康的な理由ではなく精神的な理由で装着しているマスクのことを「伊達マスク」と呼ぶと説明。内向的な日本人は公共の場において自らをさらけ出すことに慣れていないうえ好まず、目立たないことで初めて安心して外出することができるため、帽子やサングラスと並んで、マスクも自分自身を隠すアイテムとして利用されていると解説した。

 一方で記事は、「マスクをすることで日本人はリラックスすることができるものの、自分を隠すということは他人との交流も中断するということになり、社交性を養うという点ではマイナスである」との指摘もあることを併せて伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)